東京に来て4年が過ぎようとしている、
大都会と森と池と、
2012年12月から始まった便り、
第690便まで来ると知らないうちにその中に自身が現れてくる、
湧水が砂の中から湧き出てくるのを見ていると、
その奥に潜む、
さらに遠い水源に思いをはせる、
冬の太陽は銀色に輝く、
枯れた葦の水にその姿を写す、
流れの中では別の姿に変わり、
その陰影は動き出す、
かと思うと、
あまりにも静かすぎる水面に
木々が映し出される、
葦原の、
どこまで行くのか水路が続く、
さざ波が時を破る、
波が波紋となり、
一日が過ぎてゆく、