本日よりテレビの新4K8K衛星放送が始まったようです。そんな中、3日前に我家のTVが壊れました。私は、当初、タイミング良く壊れてくれた、と思ったのですが、我家のTVは3DTVで、録り貯めた3DBDが見れなくなる事が嫌で、TVを修理する選択をしました。(先日、放送されていた4K8K放送のデモ番組「神秘の水中鍾乳洞 セノーテ」の8K映像は非常に素晴らしく、特にヘルズベルズの映像は圧巻でした。それを思うと、TVを買い替えたいと思いも残っていますが・・・)
我家のTVはシャープの4原色パネル「クアトロン」という液晶TVです。2010年7月31日発売の初代のTVでした。それは金沢に引っ越して来る際に新調したもので、当時は3DTVがトレンドとなっておりましたので、気に入っておりました。特に、自宅で「アバター」(ジェームス・キャメロン監督の3D映画 2009年)を見る事ができた時は非常にうれしく思いました。ところが、その後、当初、期待していた3DTV放送はほとんど無くなり、3DTVの販売も無くなってしまいました。ここ数年は、我家でも3DでTVを見る事は無くなっていました。3DTVは過去の遺物になってしまったようです。
ただ、これまでに録り貯めた3Dの番組や購入した3DBDが残っておりますので、どうしても壊れた3DTVを直したいと思いました。
それで、シャープの修理の人に来てもらい、故障の原因を調べてもらいました。すると、どうもメインの基盤の故障らしく、基盤の交換が必要、という事になりました。ただ、その基盤の手配が難しいそうで、それが入手可能か?すぐに調べてもらいました。その結果、埼玉に一個だけ残っており、それを送ってもらうようにお願いしました。
それで、昨日、その基盤が届き、ようやく、修理でき、安心しました。
思うに、ギリギリのタイミングだったようです。もし、故障がもう少し遅れていたとすると、修理もできなかった可能性もあります。3D映像好きにとっては今回の故障はラッキーだったのかもしれません。
今朝の家電量販店の新聞チラシは気になりましたが、私には4K8Kテレビはもうしばらくお預けです。その内、また、4K8Kの3DTVのトレンドが来て欲しいものです。
ところで、昨日、修理の人が来るのが、1時間ほど遅れました。その待ち時間に、ずいぶん前に古書店で買って読んでいなかった「森羅映像」(吉田直哉:著 文芸春秋 1994年)という本を読んでみました。著者は「未来への遺産」や「ポロロッカ」や「21世紀は警告する」を制作したNHKのデイレクターです。その本の中に「石の中の美術館の観客は?」というエッセーがあり、大変興味深く読みました。どうも吉田直哉さんもロジェ・カイヨワの「石が書く」を読んでおり、石が描く絵について書いていたのです。私の吉田直哉さんへの興味は映像的なところにあったので、まさか、石に関係するとは思ってもみなかったので、それは少し驚きでした。そういう事に気づき、そのような読書の時間を作ってくれた修理の人の遅刻もラッキーな現象だった、と思っております。
今日の写真は砂岩を板状にスライスしたものです。
どうでしょうか?私には砂漠に昇る朝日の風景のように見えます。