面白かった~~~!
加納さんと言えば、ワタシの中では、こちら とか こちら の系統の作家さんのイメージでした。
が、
この「七人の…」は、新境地でしょうか…?
すごい!
面白い! 爽快!
ご自身の子育て経験をもとに書かれたという、バリバリキャリアwomanの痛快PTAコメディ(?)
とでもいいましょうか。
いやぁ~~~
ダンゼン、こちらの路線の方が正解?! という感想を抱きました。
主人公 山田陽子は、その名のとおり太陽のようなパワーを持つ、バリバリのキャリアウーマンの兼業主婦。
小さい頃から、成績優秀,挫折を知らない陽子さんが、息子の陽介の成長と共に、
自身の身にふりかかってくる 様々なPTA役員活動に立ち向かう姿を描いた作品です。
夫の信介は、とってもいい人なんだけど、自治会の会長を押し付けられても のほほんとしているキャラ…(苛)。
そこで、「ブルドーザー」とのあだ名で職場の信頼の厚い 陽子さんのパワーが炸裂!
なんだかんだ、障害がたちはだかっても、デキル女史の陽子さんは、ブルドーザーのごとく
困難を倒し、前に進んで行くという ・ ・ ・
と、中盤辺りまでは、このような陽子さんの強さゆえの武勇伝が楽しく描かれています。
しかーーーし、
ただ、これだけだったら、ワタシは「よかった!」のカエゴリーに入れませんて。(笑)
中盤以降は、だんだんと加納先生が本来お持ちになる情感のテイストが、盛り込まれていきます。
読みながら、思わず
「へぇ~~~~。」
「こう来たか…。」
「うまいなぁ~!」という感じ。
読まれた方は、きっと、山田家の幸せを純粋に応援したくなりますよ♪
なんだか、年度初めに読んだタイミングもちょうどよろしいようで…
このところ、充実した生活パターンを過ごしている自分に
「喝!」というよりは、「活!」(活力)を与えてくれました。
子どもがいないワタシとしては、PTAの現実を知らない分、純粋に楽しませていただきました。
でも、この作品同様の事に直面されていらっしゃる方は、また違った感想を持たれるかもしれません…。
本当に、世の中のお母さん(もちろん、お父さん)には、頭が下がる思いデス。
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