西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

思い出す先生方ー大学編(7)川上 貢先生の思い出

2006-01-29 | 京都の思い出(学生時代)
川上 貢(かわかみ・みつぐ)先生は、私が京大の学部学生時代(1960年~1964年)、京大助教授(教授は福山敏男先生、05年12月4日のブログ参照)だった。専攻は日本中世近世建築史であり、寺院の塔頭(たっちゅう)の研究もされていて川上先生のご研究から塔頭という言葉を初めて知った。しかし、教育では「日本建築史」は福山先生が教えられたので川上先生には「西洋建築史」を教えて頂いた。分りやすいテキストも使われた。川上先生は、1949年(昭和24年)の旧制のご卒業だが、確か高専から再度、京都帝国大学に入学された。私が学位論文を提出した時の副査のお一人で、公聴会の後の「口頭試問」で、都市住宅地の管理も問題だが、農村空間の管理も問題では・・とご自身が住んでおられる高槻の近郊農村を例に言われたことを覚えている。先生は、確か御養子さんで高槻の「大農」の主だったと思う。その高槻に私が勤めだしてから一度JR高槻駅でお会いした。お元気そうだった。福山先生の著書とともに川上先生の本もそのうち読んでみたい。大体、歴史を研究される先生は何故か長生きで村田治郎先生、福山敏男先生も長生きだった。東大系統でも藤島亥二郎先生も長生きだったし、太田博太郎先生も現役だ。あやかって歴史研究に鞍替えしようかな。

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