西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「つながり」の手段、方法について(1)五感の1

2006-03-13 | 地域居住学
『つながりの豊かな地域居住』という話を後輩にした。これは昨年の奈良女子大退職最終講義にした同じ題目であるが、少し話す順序を変え、新味を加えた点もある。「つながり」とは、人々、環境(自然、人工)そして歴史の三側面とのもので、その総合と定義しているが、その「つながり」の手段、方法について少し突っ込んで考えて行った。先ず第一は、五感による「つながり」である。昨年9月7日のブログで書いた「五感の機序」を少し詳しく述べた。あとの感想小文を見ると、この部分に「そんなこと考えたこともなかった」との感想もまま見られた。五感のベースは触覚という話をヘレンケラー女史の例で述べた。ヘレンケラーは見えない、聞こえない、喋れないの三重苦を持っていたが、サリバン先生(この名前をど忘れしていて生徒に聞いた)の献身的努力で、触覚を中心にした教育で、水をさわって「water」と初めて喋る(声を出す)感動的場面がおとずれる。触覚を、手触り、体触りを大事にする地域居住が必要だ。これは皆理解してくれたようだ。

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