『つながりの豊かな地域居住』という話を後輩にした。これは昨年の奈良女子大退職最終講義にした同じ題目であるが、少し話す順序を変え、新味を加えた点もある。「つながり」とは、人々、環境(自然、人工)そして歴史の三側面とのもので、その総合と定義しているが、その「つながり」の手段、方法について少し突っ込んで考えて行った。先ず第一は、五感による「つながり」である。昨年9月7日のブログで書いた「五感の機序」を少し詳しく述べた。あとの感想小文を見ると、この部分に「そんなこと考えたこともなかった」との感想もまま見られた。五感のベースは触覚という話をヘレンケラー女史の例で述べた。ヘレンケラーは見えない、聞こえない、喋れないの三重苦を持っていたが、サリバン先生(この名前をど忘れしていて生徒に聞いた)の献身的努力で、触覚を中心にした教育で、水をさわって「water」と初めて喋る(声を出す)感動的場面がおとずれる。触覚を、手触り、体触りを大事にする地域居住が必要だ。これは皆理解してくれたようだ。
最新の画像[もっと見る]
- カリン・レヒナー(ティエンポ の姉)とセルジオ・ティエンポ (レヒナーの弟) 10年前
- 最近、時々『文藝春秋』を読む 11年前
- 縦長四角形と横長四角形 12年前
- 「梅ちゃん先生」見る楽しみージオラマー 12年前
- 天草の洋(なだ)に泊(はく)す 頼 山陽 13年前
- 深井純一さんの思い出 13年前
- イエロストーン公園のコヨーテとオオカミに思う 13年前
- ル・コルビュジェツアー企画案 13年前
- ル・コルビュジェの「メッセージ」(BS・TBS)見る-5地中海カップ・マルタン小屋 13年前
- ル・コルビュジェの「メッセージ」(BS・TBS)見る-4ロンシャン礼拝堂ほか 13年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます