西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

上野の西洋美術館のデザイン

2005-11-06 | 住まい・建築と庭
上野の西洋美術館は、ル・コルビュジェの設計である。四角く、ピロティもあり、いかにもコルビュジェの設計だな、と思うが、壁面仕上げにおいて、高知の桂浜で集められた石を貼り付けてあることは、注目に値する。ル・コルビュジェの日本における設計活動、思考過程の具体は知らないが、私の想像では、日本に来て日本の圧倒的な「自然」にふれて、全く人工的なコンクリートむき出しは拙いと考えたのではないか。そこで、元々「貝」なども好きなコルビュジェのこと、海岸に打ち上げられた自然石を壁に貼り付けようとしたのではないか。何だか、最近の自然石ブームと一脈を通じる話かもしれない。

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