西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

新建・奈良支部講演会「木構造のポイント」出席

2012-09-30 | 住まい・建築と庭
昨日、9月29日、奈良県婦人会館3階講堂新建築家技術者集団・奈良支部主催の「木構造のポイント」の講演会があって聞きに行った。別に私は「新建・奈良支部」の代表幹事をしているので、講演会冒頭の簡単な挨拶もした。

講演会が始まる前に講師の山辺豊彦さんと名刺交換をした。山辺さんが1946年石川県生まれ、1969年法政大学建築学科卒と知っていたので最初に「僕も石川県の生まれで歳は一寸上です」と申し上げると「石川県の何処ですか。自分は能登の出身ですが・・・」と言われたので「金沢です」というと、名刺を見ながら「奈良女子大におられたのですね。あそこの同窓会館の佐保会館の改修の時、設計担当の石井智子さんから頼まれて構造のチェックをさせてもらいました」とのこと、私は「現役の時に石井さんが学生の時、教えたことがあります。いやー、どうも有難うございました」と言っておいた。

そのことをすぐに挨拶に取り込んでみた。以下、私の挨拶概要(補完あり)です。

「今日は台風が来つつある不安定な天候ですが多くの方に来ていただき有難うございます。実は先頃、山辺先生と名刺交換して話していたら、山辺先生が奈良女子大学の同窓会館・佐保会館の改修にあたり改修設計の石井智子さん(私の教え子の一人ですが・・・)の依頼で木構造のチェックをしました、と言われ、お礼申し上げた次第です。佐保会館は奈良県の建築士の大先輩の岩崎平太郎氏(故人)の戦前の設計になる木造建築です。

今度の講演会にあたり、新建・奈良の川本雅樹さんと相談して、出来れば、その奈良女子大の重要文化財になっている記念館の講堂で出来ないか、テーマにふさわしい場だと思ったのですが、残念ながら奈良女子大学の都合で出来ずに、この会館になりました。(次回には是非、奈良女子大で)

さて、私は山辺先生より少し早く1960年に大学に入学、1964年に学部を卒業していますが、当時は高度経済成長期で東京オリンピックの開催、新幹線の開通、超高層の霞が関ビルの建設などがあり、建築学科の教育でも木構造の講義は、私の学生時代はかろうじて未だあったのですが、先ほど少し後輩に聞くと、昭和40年代になると独立した木構造の講義はなくなったようです。最近は、復活の傾向のようですね。(当然でしょう)

新建築家技術者集団については、配付のビラをご覧ください。奈良支部では、吉野杉のような木材の産地であること、伝統的神社仏閣が木造であることなどからも、木材、木造による住宅、建築に関心を払い、山辺先生のテキストを使ったりして研究会を継続してきたことからも今回の講演会開催になったと思います。奈良支部だけでなく関西一円から来ていただいています。(支部会員がFB-フェイスブックーでのPRで、20人ほど来られた)

どうも木構造の知識の再開発にもなるかとも思いますが山辺先生、宜しくお願いします。」

期待に応えて2時間半以上にわたる熱心な講演、100人近い聴衆は専門家が多いとはいえ、うなずきながらの熱心な受講だったと言える。

個人的には、「追っかけだいせん継ぎ」の避けるべき位置、筋かい材の節(ふし)の避けるべき位置について「なーるほど」だった。

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