西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「HIVにかかって良かった」という事態がありうるか。

2007-12-23 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
速水正憲先生の講義から

癌にかかって良かった
赤ちゃんが不自由な体で生まれて良かった
親が寝たきりになって良かった

こういうことは通常ありえない

しかし、「良かった」と言う別の世界が見えてくることはないのか?
人間だけ、本当にしんどいことを逆に有意義なこと、と位置づけられるのではないか。

「介護で助けてあげている」と思っていたのが逆に「いつの間にか助けられていた」という逆転はありうることではないか。

私の過去ブログより:癌になって良かったね
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/b8eb95e39ffeb306a1b5f50b08dee87d

『病気が治らない時代』

2007-12-23 | 色々な仮説や疑問
昨日の、速水正憲先生(平安女学院大学客員教授、京大名誉教授)の『エイズと癒し』の講義で、昨日のブログ以外で「そうなのか」と思った小節についてメモを書いておきたい。

速水先生は、現代は『病気が治らない時代』と「大胆に」言われた。生活習慣病(糖尿病等)、アレルギー疾患(アトピー、喘息等)、精神疾患(アルツハイマー等)等を考えると、病気は治療によりスッキリと治る時代から病気と向き合いながら生きていく『治らない』時代に入っているのではないか。遠山の金さんではないが現代の病気に関しては「これにて一件落着」はないということらしい。

癌を治す、エイズを治すではなく、それらと『いかに(長く)付き合うか』が大切とも言われた。

そういう時代なのだな、と思った。