西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

西洋美術館が登録有形文化財に

2007-12-08 | 住まい・建築と庭
東京上野のル・コルビュジェ設計の西洋美術館がこの度、登録有形文化財になった。日本で唯一のル・コルビュジェ作品だ。今までは、登録有形文化財は重要文化財になる一歩前のものとして建築後50年以上経ったものから選ばれていたが、今回の西洋美術館は築後48年だが、特別措置で選ばれたとのことだ。つまり、近代建築の三巨匠の一人ル・コルビュジェの世界中の作品群を「世界遺産」にしようとしているので、一連のル・コルビュジェの作品を「持ち上げている」訳だ。

他に、お茶の水女子大の本館、奈良の高畑町の粉川家も登録有形文化財に選ばれた。奈良女子大本館は一足先に重要文化財になっている。

私は昔、西洋美術館についてブログに書いている。:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/12061c9837dc7e382d0c2c08e8eb85d8

ARPAKで海老塚良吉さんの話を聞く

2007-12-08 | 地域居住学
昨日の夜、ARPAK(地域計画建築研究所)大阪事務所でUR(都市再生機構)の海老塚良吉さんの話(団地再生と高齢者の住まい方)を聞き、後で質疑討論、懇親会もあった。
海老塚さんは9歳ほど私より若いが、来年3月にURを「定年退職」するそうだ。8日の住宅会議の理事会、総会、講演会(大阪市大)に出席のため東京から来られたのを機会にARPAKが主催して話を聞いたのだ。20数人のこじんまりしたセミナー風がよかった。私としては、最近、団地(賃貸集合住宅)のこと、余り具体的に知らなかったので勉強になった。又、自分自身も「高齢者に入りつつあり」、自分達の将来と住み方を考える上でも良かった。関東での「グループリビングCOCO湘南台」等の実例の紹介は参考になった。別の話で、URの賃貸住宅や公営住宅の年々の「フロウFlow」は激減しているが、URの持っている「ストックStock」は77万戸ということで、それらのストックをどう活用するかが大切だ、という話となった。
まあ、何故か、飛んで、限界集落のことや、都市での戸建て住宅地の問題(千里ニュータウン他)も問題となり、特に後者については、「けいはんな地域」等を念頭において私も発言した。高齢化の最後には何人(なんぴと)にも死が待っているが、介護・医療施設と提携した住宅風「ホスピス」の重要性も例の宮崎の「かあさんの家」を例に出して話しておいた。私としては、海老塚さんの講演、質疑討論、懇親全体を通じて大変勉強になった時間だった。
帰りにS.さんと鶴橋の居酒屋で一杯飲んで色々駄弁ってから帰った。

写真は海老塚さん

海老塚さんのホームページ:http://homepage1.nifty.com/ebizuka/