西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ナショナルトラスト見学会で奈良町へ

2007-12-01 | 地域居住学
今日、日本ナショナルトラストの見学会があった。一寸時間の関係で全部参加できず、最後の「奈良女子大セミナーハウス」のみに行った。元々この「奈良学セミナーハウス群」のアイデアは私が1996年10月に提案したものだ。(『奈良文化・観光クオータリー』23号1996年10月1日発行所収)

奈良女子大の増井正哉教授が、「奈良女子大セミナーハウス」設立の経緯、現状と問題点を話された。この施設は、学長と家主との覚書はあるが、奈良女子大において未だ公的にきっちり位置づけられていないようだ。こういう「町中セミナーハウス」は大学にとって重要なので是非全国的に位置づけて欲しい。つまり、キャンパス集中主義で回りに塀を回して市民と隔絶しがちな日本の大学を「地域に開き」、研究、教育、市民貢献に役立てるためには、一定程度「散在主義、市民溶け込み主義」を採らねばなるまい。

でも、とにかく「奈良女子大奈良町セミナーハウス」は無料で色んなイベントに使えるので、増井さんに「けいはんな市民大学」の講義場所にも今後使わせて欲しい、と申し入れておいた。勿論「どうぞ」と言われた。

写真は、奈良女子大セミナーハウス