西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

『冠婚葬祭のひみつ』斜め読み

2006-12-07 | 生活描写と読書・観劇等の文化
mixiでFUTANさんが斎藤美奈子著『冠婚葬祭のひみつ』のブックレビューをしている。で、今日その岩波新書を買って斜め読みした。FUTANさんも関心をしめす第三章の「葬送のこれから」を中心に、その最後の「4遺骨のゆくえ、墓のゆくえ」について若干コメントしてみたい。それは「死後の住まい」であり、いわば住まい研究者の最後の課題ともいえる。住居学の大家だった西山卯三先生も『住み方の記』の最後に自分の墓のことを書いている。斉藤さんは選択肢として三つ、先祖代々の墓に入る、新しく墓をつくる、それ以外の埋葬法を選ぶ、だと言う。それ以外の埋葬法とは、散骨とか樹木葬を言う。で、私は今のところ「新しい墓」を自らデザインすることを中心に考えている。「お墓の前で泣かないで下さい 私はそこにいません 千の風になって空を吹きわたっています・・」という新井 満自由訳の『千の風になって』のような哲学ならお墓はなくても良いだろう。死後は風や水や土になる、場合によって星になるという考え方なので・・。しかし、墓を作る場合は、まあ一代かぎりという考えもあるが、古代からのピラミッド、兵馬俑、前方後円墳等々の権力者の墓は空間としても明快であり、現代まで残って何かを伝えている。民主社会では草の根の個人(故人)も「思いいれ」墓を作って何かを後世に伝える、伝えたいという気持ちを表しても良いのではないか。それは一代かぎりではなく、もう少し後世に何かを伝えるかもしれないのである。

楽観主義、笑いが老化を防ぐ

2006-12-07 | 色々な仮説や疑問
今朝5時過ぎからのNHKラジオ朝一番の「健康ライフ」で「アンチエイジングの医学」を聞いた。慶応義塾大学医学部教授の坪田 一男さんの話である。どんな物事でも、楽観的にも悲観的にも考えられるが、「アンチエイジング」の観点からは、何事も楽観的に考え、笑い飛ばすくらいが良いと坪田さんは言う。楽しく笑って過ごすことが遺伝子レベルまで影響を与えているという研究もあると言う。坪田さん自身5人の子どもがいるが、仮にどんなに学業成績が悪くても「この子がいてくれるだけで幸せだ」と考えると全然悲観的にならなくて楽しくなると言う。
 とにかく楽観主義、笑いが病気に対する免疫性を高めることは事実のようだ。

夕張市の破産

2006-12-07 | 時論、雑感
ついに地方自治体の破産の時代に入ってきた。北海道の夕張市1万3千人が数百億円の赤字で「再建団体」となったのだ。市民の税金、負担金も上がって、「逃げ出す」市民も出てきた。人口も半分の7千人に向かって減るとの予測も出ている。大変な時代になってきた。それで、広島市の財政改革案をまとめた故・地井昭夫さんの苦労も分かる気がする。秋葉市長が、感謝した訳だ。
私達の住む「けいはんな市」はどうなのだろうか。関西では唯一、人口の増加が見込まれている地域だ。しかし、財政状況、税金の使い道等に「市民」として厳しい目を向けなくてはならないであろう。