東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

水簸(すいひ)

2018-05-16 19:59:44 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 時間の流れ的には先の工事現場からの土もらいより前なのですが、今日は日中泥いじりに明け暮れていました。上の画像は石膏吸水鉢で3週間くらい寝かせていた水簸(すいひ)済、沈殿済の泥しょうです。表面にクレバスが走ってますから、中身はまだまだ緩いですが、とりあえず蓋つきタッパーに移して次沈殿泥しょうを流し込みます。

第三バケツ(泥しょうの一番濃くなっているバケツ)からありったけのを掻き出して石膏鉢に移したばかりの状態。左のほうが濃いのはバケツの中で高低差をつけて寝かせて高い部分のものだから。右のは低いところの泥でまだ水気がだくさんあるところ。ふたつともこれから数週間寝かせます。

 第二バケツの蓋を取ると前回まで沈殿させていた泥部分がかなりしっかり沈殿しています。上澄みの水を他へ移して泥だけを第三バケツに移し空にしました。

 空になった第二バケツ(左)に第一バケツ(右)から撹拌した泥しょうを篩(ふるい)にかけながら移し、おおかたいっぱいになったところ。明日には右のバケツの沈殿で上澄みを他に移して再度第一バケツから撹拌した泥しょうを移します。先の工事現場からもらってきた土は先ほど右の第一バケツに入れ、水でふやかしているところです。前回の撹拌のときはそれほどでもなかったのですが、真夏のような暑さなのでさすが蚊も元気に飛んでいて、蚊除けスプレーをして作業していますが、汗で流れてしまうのでマメにスプレーして作業しています。十五夜さんは蚊にやられないよう、今日は室内で待ってもらっています。(犬猫用蚊取線香は焚いています。)


土もらい(工事現場)

2018-05-16 19:37:28 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 わが家から直線30メートル以内のご近所で家の建て替え工事をやっています。数日前から始まっているのですが昨日あたりまで重機が稼働していたので、そのそばで土くださいというのも迷惑だろうと思い、今日は重機もいなくなっているので現場の方にお許しをいただいて作業が終わってからお邪魔しました。

 雨が降った後なら色ですぐ見分けられますが、この数日真夏並みの天気なので、地面がからからでぱっと見では区別がつきにくいです。ただ、乾燥していてもざっと見では青みがかったところは粘土が混ざったところです。

 本来この辺りは地表から1メートルから1メートル半くらい下に粘土の層が眠っているのですが、重機で根こそぎ撹拌されているのですが、地面をしげしげ見ると粘土の層ごと斜めに地表に顔を出していることがあり、そのあたりをスコップでてこ式に持ち上げると、ご覧のとおり粘土の層ごと塊が出てきます。これが一番ほしいところ、、。

 自転車を付けている位置に拾い集めたところ、、。

 ビニール袋に詰めて4袋分2往復して運びました。隣の町内の仕事場前にもこれまでプールしている粘土が山積みしてありますが、こればっかりは、いつまた工事現場に出くわすかわからないので、少しでももらってきてキープします。傍から見ると何やってるんだろうという感じですが、こればっかりは自分にとってはやっていることの原点だと思ってます。暑かったのでほんのちょっとの作業でも汗びっしょりになりました。


ブリッジ

2018-05-16 03:18:36 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 この二日間暑さが戻ってきましたね。人形の彩色と同時に型抜き成形をしていますが、すぐ使える状態の粘土が少なくなってきたので、石膏の吸水鉢に寝かせてあった水簸(すいひ)済の粘土を練りながらブリッジにして水気を飛ばしています。

 明日の朝にはいくらかべたつき加減も少なくなることでしょう。塩梅をみながら密封タッパーに戻します。石膏吸水鉢へは次の泥しょうを注ぎ入れます。


五日市線

2018-05-16 02:55:48 | 日々

 先週末、日の出町で個人で郷土玩具の博物館として公開されている方にお願いをしてお邪魔してネタの参考としたい人形を撮影させていただいてきました。そちらでは参考にしたい人形の画像ばかりで、うっかり室内の様子等の画像は忘れてしまいました。駅まで送っていただいて、帰りの電車を待つ間のホームからの眺め。いいところですね。画像ではお伝えできませんが思いっきり吸い込みたくなる空気。田園の空気というのか、緑の木々や葉っぱの香りに加えて畑の土の香り、天然の肥の匂いも混ざっていますが、よい香りだと思います。

 ホームから見える畑。ところどころ桑の木があって、かつてはお蚕が盛んだったことが偲ばれます。お邪魔したお宅でも以前は蚕室があり昔は重要な収入源だったとお話を聴きました。

 小学生の頃はGWというと毎年のように秋川渓谷へ家族で日帰りで出かけました。まだ茶色い省線電車風の電車が走っていた頃です。亡き父は山形の出身なので、秋川の近くで「うるい」や「やまうど」なんかを採っているのを真似して、都会育ちながらこれは食べられる草のいくつかを学んだ思い出があります。近くに臨む山並み。時間があれば川沿いに歩いてみたいし、日帰り温泉にも寄ってみたいところですが、GW最終日の混雑に巻き込まれないよう、後ろ髪引かれる思いで帰途につきました。