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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信481 ・米国とロシアが新核軍縮条約に合意―日本の核政策は?

2010-03-27 07:37:15 | 日記
お早うございます。明治の元勲とされる伊藤博文(初代韓国統監)を暗殺した安重根は韓国では独立の「義士」ですが、昨日、中国大連市の旧旅順監獄で処刑100年の追悼式が韓国からの代表団によって行われました。日本では忘れ去られたかの存在が、韓国では今も熱い独立の英雄です。
生き生き箕面通信481(100327)をお届けします。

・米国とロシアが新核軍縮条約に合意―日本の核政策は?
 あと2週間足らずの4月8日には、アメリカのオバマさんとロシアのメドベージェフさんがチェコのプラハで新核軍縮条約に署名すると発表されました。続く12日からはワシントンで核保安サミットが、5月にはニューヨークで5年に一度の核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれます。

 米ロの首脳は、「やっかいな核」「されど核」の減少に、相手の出方をうかがいながら、恐る恐る踏み出す動きです。しかし、とくに米国では議会の承認が取れるか、極めて微妙な状況です。上院で三分の二の同意が必要ですが、どうなりますか。議会の承認を得て批准しなければ、条約は発効しません。

 ところで、日本では先日、核密約文書が公表され、「有事の際は核搭載艦の寄港を認める」文書があったことが明らかにされました。

 で、一体どうなったのでしょう。今も密約は有効なわけですね。岡田外相は「アメリカの”核の傘”に守られている」としているのですから。その一方で「非核3原則は堅持する」とも言明しています。これは、どういうことを意味するのでしょうか。

 「持ち込ませない」のだから、有事の場合であっても、アメリカの核搭載艦は日本の領海内には寄せ付けない。つまり、領海外からにらみを利かせてほしい、必要があれば領海外から核兵器使用も考えてほしい、ということでしょうか。

 岡田外相の説明は、明らかな矛盾を承知のうえで、いけしゃあしゃあと答弁していることになります。アメリカの”核の傘”に依存するなら、非核3原則は明らかに破綻し、少なくとも2.5原則に変質しているのです。朝日も読売も、その点をきちんと報道しなければ、何のためのマスメディアかといわれても仕方がないのではないでしょうか。

 民主党政権は、「率直さ」「政治の分かり易さ」がウリだったはずでしたが、政権の座につくと自民党とほとんど変わらない状況が見られます。ヨチヨチ歩きだから少なくとも1年は辛抱強く見守りたいものですが、「率直さ」を曲げることは許されません。

 日本は、憲法9条、非核3原則のもと、オバマさんの重要課題「核のない世界」実現に強力な協力者役を果たすことを表明すべきではないでしょうか。鳩山政権の安全保障戦略と世界の平和確立に向けて明確な動きがみられないことには、もどかしさが募ります。