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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信471 ・トヨタと日産、どちらがよりグローバルな存在たり得るか

2010-03-17 07:02:10 | 日記
お早うございます。今年も黄砂の季節がやってきました。うっとうしい。
生き生き箕面通信471(100317)をお届けします。

・トヨタと日産、どちらがよりグローバルな存在たり得るか
 今朝は、NHKが「日産、ルノー、ダイムラーの包括的提携」をスクープしました。新聞は今日の夕刊で後追いするしかありません。

 NHKが伝えるところによると、この日本・フランス・ドイツの企業連合は生産台数が単純加算で年間768万台となり、フォルクスワーゲン・スズキグループの859万台、トヨタ781万台に次ぐ世界3位となるそうです。

 ぼくが関心があるのは、電気自動車の部門。この分野で日産はゴーンさんの采配のもと、とりわけ力を入れてきました。一方、トヨタは従来からのガソリンを燃料とするレシプロ・エンジン(内燃機)と電動機を組み合わせたハイブリッド車に重点が置かれていました。

 自動車の世界はいま大激動期ですが、ハイブリッドの寿命はそれほど長くなく、近い将来、電気自動車へ大きくシフトするとみられています。

 その点では、日産はいいポジションを占めていますから、電気自動車の世界標準作りでは先手を取ることが可能です。これからは世界標準のリーダーシップをとれるかどうか、世界のルールをどう創るかが決め手になります。これまでの日本はルール作りの主導権をとる戦略では極めて稚拙でした。

 ただ、日産にしても、リーダーはゴーンさんですからねえ、仏独の影響力がますます強まり、日本色は薄れるのでしょう。日本がグローバル化するということは、そういう経過をたどることなのかもしれません。

 ところで、トヨタはどうか。電気自動車部門でも準備おさおさ怠りなし、と期待したいところです。問題は、プリウスなどハイブリッド車で成功体験が大きいですから、電気自動車へスムーズに移行できるか。

 もっとも、電気自動車になると、部品点数も大幅に簡略化され、従来のような物づくりの頂点に君臨することはなくなります。となると、次を考えなければならない。物づくりの世界でもグローバルな観点からの戦略が不可欠ですが、日本勢はこれによく対応しきれるでしょうか。大事なのは、日本人が最も不得手な「グローバル戦略」です。