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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信464 ・あまりにも日本的なトヨタ、そのトヨタが「反攻」開始です

2010-03-10 06:24:36 | 日記
お早うございます。春闘をリードする電機、自動車で定昇を維持する方向となり、ほんのかすかながら安堵を感じます。
生き生き箕面通信464(100310)をお届けします。

・あまりにも日本的なトヨタ、そのトヨタが「反攻」開始です
 トヨタはいい意味でも、悪い意味でも日本そのものを感じさせるところがあります。

 今朝の読売新聞は経済面(9面)で「トヨタ『反攻』開始」と主見出しをつけ、袖で「実験で安全アピール 『金利ゼロ』販促に力」と、米公聴会から1週間後の模様を伝えています。

トヨタは、「問題情報」が本社に上がってきても、なんとかうやむやのうちに処理してしまおうとしたきらいが伺えます。

今朝の各紙は、「核密約があった」と一斉に報じていますが、日本外交でも具合の悪いことは隠す、が常道でした。昔から、お上は「民は寄らしむべし、知らしむべからず」としてきました。民は統治するものであり、何も知らせる必要などない、を政治の要諦としてきました。

トヨタも、同じような体質で、グループ会社を統括し、販売網を形成してきました。とくに創業家の直系の孫である御曹司の豊田章男社長は、マスメディアとの接触を極端に嫌い、自分の経営哲学についても語ったことはありませんでした。メディア側がどんなに申し入れても、がんとして広報部門は立ちふさがったのです。

官僚が、「殿を守る」と密約にたいしても「知らぬ存ぜぬ」で押し通してきた体質と同じです。そうした閉鎖的な“文化”に対しては、生理的な反発を覚えます。

今回、トヨタは報道陣を招いて公開実験を行い、「トヨタ車の安全」をアピールしました。米メディアもこの公開実験を比較的冷静に報じたようで、「トヨタたたき」はしずまりつつあるようです。

トヨタの体質に反発を感じながらも、トヨタの小さな車を使っているぼくは、トヨタが頑張って復活してもらいたいと強く望んでいます。日本国そのものに対するアンビバレンス(愛憎両面価値)と同じです。

日本国はもっといい国になる可能性があるにもかかわらず、現在の民主党政権のていたらくにいらだちが募ります。とくに、普天間問題へのアプローチの拙劣さには、天を仰いで両手を広げ「ノー」と嘆息するばかりです。