生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信463 ・「琉球処分」をまた繰り返していいのでしょうか

2010-03-09 07:02:34 | 日記
お早うございます。平野官房長官はシュワブ陸上案を最終結論とする決意です。
生き生き箕面通信463(100309)をお届けします。

・「琉球処分」をまた繰り返していいのでしょうか
 「日本の安全を守るため」と称して、沖縄に基地を押し付けようとする動きが加速しています。それは私たち自身が、沖縄の人々に犠牲を強いる「琉球処分」に手を貸すことを意味します。琉球処分は3回目になります。

 1回目は、琉球藩設置から廃藩置県の「琉球国」つぶし。琉球には古来、独自の文化を持つ「琉球国」が存在し、王が統治していました。しかし、江戸時代に薩摩藩に編入、明治維新後は廃藩置県の流れの中で強権を持って一種の「処罰」的な扱い断行しました。

 2回目は、日本がサンフランシスコ条約、平和条約によって独立を回復した時の「琉球処分」。このときは沖縄の施政権をアメリカが奪い、アメリカ軍の支配が継続されました。本土は沖縄を見捨てる形で独立を得ることができたのです。沖縄は本土復帰が悲願となりました。

 3回目は、その悲願がかなって本土復帰を果たしたにもかかわらず、今回、相変わらず沖縄に米軍基地を新しく作るという「処分」の雲行きです。

 太平洋戦争の最中、日本で唯一地上戦が行われた沖縄では、非武装の住民が戦火に巻き込まれて激甚の犠牲をだしたことは、いまさら触れるまでもありません。とくに「ひめゆり部隊」が追い詰められた挙句、崖から飛び降りて集団自殺した悲劇には、胸がつぶれます。

 その沖縄に、日本政府が新しい基地をアメリカ軍のために造ろうとしていますが、例え普天間基地の移設であったとしても、それを許すことは「琉球処分」に手を貸す以外の何物でもありません。世論が、70%、80%の反対で「沖縄県内に新しい基地は造るな」と声を上げれば、必ず止められるはずなのです。もちろん、普天間撤去とセットの要求です

 それとも、「日本全体の安全のために、申し訳ないけれど、沖縄の皆さんには我慢して頂く。そのかわり、経済的な“優遇”措置は従来以上に取らして頂きます」ということでしょうか。

 私たち自身は、経済的に優遇措置があれば、基地を受け入れるでしょうか。そもそも、21世紀のいま、あるいはこれから、軍事基地がそんなに数多くいるのでしょうか。ぼくは、今後の国際情勢を考える時、軍事基地は大幅に整理縮小しても日本の安全に大きな支障はないと判断します。「基地がいらないアジア情勢」を作り出すことほど、日本にふさわしい国際貢献、外交努力はないはずです。