生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信461 ・出てきました。「日本暴落 恐慌の日」論

2010-03-07 07:21:09 | 日記
お早うございます。巨大地震に見舞われたチリでは、食料配布は消防士が行っているのですが、その消防士は全員ボランティアだそうです。
生き生き箕面通信461(100307)をお届けします。

・出てきました。「日本暴落 恐慌の日」論
 本日の朝日新聞朝刊は一面で「財政破綻の悪夢」を見出しに、20XX年に首相が「日本破綻宣言」の記者会見を行った、との想定記事を載せました。

 株価はストップ安。「お札が紙くずになる」「預金封鎖も近々」とのうわさがネット上を飛び交う。銀行には、現金引き出しのための長い行列。貴金属店は金塊や宝石を買い求める人でごったがえす。通貨価値が急落し、ガソリン価格も食料品も刻々と跳ね上がるハイパーインフレ。

 全国紙は、いたずらにあおってはいけないとの自制から、いままでこのような想定記事はひかえていたのですが、ついに表に出さざるを得ないところまできたという判断でしょう。

 なにしろ、今年の予算は、出ていく分が92兆円に対し、入ってくる税収はわずか37兆円。足りない分の大半は借金(国債)44兆円で穴埋めする。借金の累積額は今年末で949兆円に達する見込みです。個人の金融資産が1400兆円あるから大丈夫といい、いまのところ国債もなんとかさばけていますが、先進国中最大の借金大国であり、最悪の財政状態であることに変わりはありません。

 いずれ、私たちの子どもの時代は、この借金の利払いだけでも大変な苦労をすることになります。借金の利払い額は自動的に増え続け、あり地獄になるのは間違いありません。

 ところが、国会論戦は、「景気対策が不十分だ。もっと国債を発行してでも、カネを出せ」が主流です。

 必要なことは、厳しい耐乏生活を訴え、10年ほどかけて抜本的に財政を立て直すことです。覚悟しなめればならない。中小企業では倒産、廃業が続出し、学生は就職先がますます見つけにくくなる。「子どもを上の学校にやれない」ということが、日本でも日常化するでしょう。自殺者も増える。それでも、そうした現象を最低限に抑える知恵を働かせつつ、思い切った手を打つ必要があります。

 いずれ、必ず通らなければならない道なら、いま決断して方向転換するほうが、先に延ばしてさらに犠牲を大きくするより賢明といえるのではないでしょうか。