生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信467 ・天皇制と帝王学がからむ学習院教育

2010-03-13 07:14:49 | 日記
お早うございます。白木蓮のつぼみが膨らんできました。開花は間もなくです。
生き生き箕面通信467(100313)をお届けします。

・天皇制と帝王学がからむ学習院教育
愛子さまの不登校が外国でも報じられ、子どもの問題を大人の問題にしてしまっ
た観があります。

 せっかくの機会だから、天皇制が存続すべきものなら「男系・女系問題」はどのように決着させるべきなのか、を今の時点で考えてみたいと思います。帝王学教育、具体的にはその一部を学習院がになっているからです。

 「天皇制を廃止しろ」と言ってみても、現在の日本ではまともな議論になりにくい。積極的な廃止論の人は極めて少数とみられるからです。

 では存続の場合、現在の皇太子の次は、男系でなければならないのか、女系でも可とするのか。男系でなければならないと考えるなら、いまは皇太子さんの弟さんのところに一人男児がいるからなんとなく治まっていますが、帝王学はどのように学ばせるのか。あるいは、その男児に何かあった場合、どうするのか。

 ところで、「象徴としての天皇」とはどういうことでしょうか。日本政府は、天皇を事実上の国家元首として扱っています。これは、これまでの法制局長官の答弁でそうなっているわけです。

 国家元首は、君主制の国では皇帝や国王が、また共和制では大統領などがそれにあたります。ほかに中国の国家主席やキューバの国家評議会議長など。

 実権を握って統治している者や、日本に近い儀礼上の存在もあります。儀礼上の存在なら、帝王学とあえて構えるほどのことではないかもしれません。

 それが、血のつながりを重視するとなれば、面倒なことになります。

 日本の場合、一時期あやしいつながりはあるものの、男系で概して一千数百年続いてきたとされています。

 ぼくは、将来の天皇も子どもの時代には、いじめもあった、不登校もあった、という程度の「教育問題」ではないのか、と考えています。あまり騒ぎたてる事態ではないように思うのです。ただ、天皇制のあり方については、折にふれ冷静に議論を続けるべきと考えています。