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有徳こそが人なり

2011-09-17 18:01:38 | 地域活動

2~3日書けませんでしたが、仕事以外で色々と参加しました。

まず、北須磨高校PTAとして、15、16日連続で学校へ行きました。15日は創立40周年記念事業に関して、最終の打ち合わせに参加しました。順調に進んでいまして、10月22日(土)の記念式典が楽しみです。そして、16日はPTAの運営委員会でした。

両日とも先生から嬉しいお言葉を頂きました。

「ブログを見てますよ。試合のことを書いてくださってありがとうございます。」

「私も実践人の会に入っていて、会報の7月号の記事を読みましたよ。」

15日の夜は兵庫県中小企業家同友会CSR委員会の社会教育支援グループの会合でした。CSR活動として、県立高等学校と行動を共にできないか?なにかお役に立てないか?という命題に付いて話し合いました。そこで、

キャリア教育に関する講話

PTCA活動への参画

の2点が実行可能なメニューになりそうです。

兵庫県教育基本計画の教育施策の重点目標の「①自立的に生きる力を培い、創造性を伸ばす教育に取り組みます」の『道徳教育を充実し、人間形成の基盤となる道徳性など「豊かな心」の育成に取り組みます』には議論が飛び交いました。

そこで、 『祖父が語る「こころざしの物語」 他者の幸せのために生きよ』  (加地伸行著、講談社、定価1260円)

が参考になるやろうなぁ~

子どもは生まれて、自分の欲求を泣いて訴えます。その意味では利己主義ですが、一人で生きていくことはできません。まずは家族、親戚などの血縁者が大切な存在で、ここには利己ではなく、無償の愛が施されます。これは誰から学ぶということでなく、人間の心として、つまりは性善説の結果として行動に移されます。これが普通でした。

しかし、戦後、アメリカの個人主義のものまねをする結果、利己主義に陥っている日本人がいるだけとなりました。日本人には個人主義は無理で、家族主義が最適であり、無償の愛の表現がする方が性に合っているのですね。

さて、血縁者以外の他者に対しては、この本の副題の通り、「他者の幸せのために生きよ」、すなわち、志を抱くことが必要になってきます。儒教における〈志〉は

「他者に対して、性善なる者と見、その幸せを願う、いや、幸せにしたいという気持ちを抱くこと」

であり、「親や家族を幸せにしてから他者を幸せに」することが順序であり、

そのためには、自分自身が「君子であれ、小人にはなるな」、つまり知識だけを養うのではなく、有徳(徳性の有するもの)も身につけろ! ということです。

有徳になるには、江戸時代の寺子屋のように、子どもの頃から訳がわからずとも「論語」を音読するのがその子の将来には活かされるのではないかと考えます。井戸書店で論語塾をしようかと構想を練りましょうか・・・。

ちなみに、この本はZ会の広報誌に書かれている文章を編集したもの、ということは高校生向けに書かれてますので、大人が読めば理解しやすい本です。

 

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