毎年この時期、パラミタミュージアムでは子供写生大会を開催します。
いつも行きたいと思いつつ足を運んだことはなかったのですが、とうとう今年は参加する事が出来ました。
写生大会のための入館は無料で、おまけに付き添いの大人も無料。今週の7日まで開催しています。子供が文化的なものに触れるのには良い機会ですから、お近くの方は参加なさることをお勧めいたします~。
出来れば長男=水彩、次男=クレヨンで参加して欲しかったのですが、うちの長男は色鉛筆をチョイス。長男が色鉛筆なら当然次男も追従するわけで…色鉛筆だと四つ切画用紙に描き込むのが大変だよ?こっそりとアルコールマーカーを忍ばせるワタクシ。
6月までは写真大会も開催中なので、期間中は館内の全てのものを撮影する事が出来ます。うん、これはラッキー♪ワタクシはデジカメ持参で館内へ。
午前中はほんのちょっとだけばぁちゃんのお手伝いをした息子たち。おかげで参加は午後からになりました。
1時前には入館していましたが、しばらくは場所探しでウロウロ。やっと描き始めて乗ってきた頃、学芸員さんが回ってきて「3時には終了してくださいね~」と言われました。ちょ、ちょっと、あと1時間しかないよ?長男、描ける?
あまり焦らせたくはなかったのですが、時間制限があるのならもう少し急がないと…。でも、せっかくだから思うように描かせてあげたい。
だってね、描いてる途中で「かーちゃん。外でこうやって絵を描くのって楽しいなぁ。こういうの、やった事が無いで集中できるわ。」って言ったんですもん。今まで夏休みの絵とかを見て「コイツは絵が嫌いなんだな?」と思うぐらい雑な絵を描いてたことを思うと、ほとんど「進化」とも言えるじゃん!
学芸員の回って来る度に「もう少しですからちょっと待ってください。」とお願いして、結局は4時までかかって完成しました。でも、余裕があったらもっと細部まで描きこんでいたかもね?
ちなみに次男はわけの分からん塗りつぶしの絵を描いていました。就学前の子の分は全て展示してもらえるらしいのですが…こんなのにスペース割いていただけるんですか?という代物です。
さて、ただいま開催中の企画展は「伊藤利彦展」。
伊藤利彦は四日市市出身で、現在もご存命の作家さんです。
さまざまな作風を手がけた後、現在のような白塗りのウッドレリーフ作品にたどり着いたようです。
作者の言葉に「人生の終盤を迎え、これが自分の作品だと思うしかない」という内容が書かれていました。ご本人は現在の作品に満足しながらも、まだまだ探究心の旺盛な方なのでしょう。お年を召した方なので「時間が足りない」と痛烈に感じているのかも知れません。
しかし言葉とは裏腹で、作品にはそんな焦りにも似た気持ちは全く感じられません。
モチーフに複葉機や飛行船などという精巧さと懐かしさを併せ持つものが多いからでしょうか。真っ白な色の無い世界という、あまりある清潔さでありながら、冷たさを感じるどころか温かみを感じてしまう作品なのです。
また、モチーフには大聖堂や部屋の中、窓なども多く使われています。
このレリーフ、遠近感を巧みに利用しているため、こういった空間を表すと非常に引き込まれてしまいます。
特に窓をモチーフとした作品は展示の際の照明も功を奏していて、窓枠の落とす影が作品内で動きを増すのでストーリーすら感じさせます。
空間と時間を切り取って箱に収めたようなこの作品たち。「幻惑の世界に誘われる」のは間違いなしです。
余談ですがこの作品たち、収蔵の際に大変便利なのだそうです。
一番目の写真をよーく見てください。箱が全て折りたためるようになってますよね?
普通、立体作品は凸凹があるので(もちろん幅も!)収蔵の際にどうしても場所をとってしまうのですが、この作品は パズルのように折りたためるので場所に困らないそうですよ。
開催中の写真大会に当たり館内の撮影は自由なわけですが、その時の注意に「フラッシュOK(ライトは禁止)」という項目があるんです。
今回は学芸員さんと話す機会があったのでそのことを話してみたら「出来るだけ作品を近くに感じていただけるように配慮しています。」とのこと。
そうなんです。
このパラミタ美術館は絵の展示もガラスに入っていないものがほとんどです。
「ガラスがあると反射して、絵ではなく自分の姿が映ってしまう事がありますからね。そういうことは極力無いようにしたいんです。」
オブジェがフロアのど真ん中に置いてあることもありますよね。普段は2階にも警備員さんがいないでしょう?作品が心配じゃありませんか?自分でも作品に躓かないか心配になる事があるんですけど…。
「それがね、開館してから3年以上経ちますが、まだ作品に事故があったということは一度も無いんですよ。あまりに近くにあるから、観る方も気を使うみたいなんですよね(笑)。みなさまのおかげで、本当に良い状態でご覧いただけてると思います。」
へぇ~、そうなんだ。観る側のマナーが良いってことですよね。なんか嬉しい♪
外国の美術館は、手で触れられるものも多いようですものね。それって、観る側への信頼がなければ出来ないことだから素晴らしいと思います。
日本の美術館もそういう傾向にあるのかな。将来が楽しみです(^^)
いつも行きたいと思いつつ足を運んだことはなかったのですが、とうとう今年は参加する事が出来ました。
写生大会のための入館は無料で、おまけに付き添いの大人も無料。今週の7日まで開催しています。子供が文化的なものに触れるのには良い機会ですから、お近くの方は参加なさることをお勧めいたします~。
出来れば長男=水彩、次男=クレヨンで参加して欲しかったのですが、うちの長男は色鉛筆をチョイス。長男が色鉛筆なら当然次男も追従するわけで…色鉛筆だと四つ切画用紙に描き込むのが大変だよ?こっそりとアルコールマーカーを忍ばせるワタクシ。
6月までは写真大会も開催中なので、期間中は館内の全てのものを撮影する事が出来ます。うん、これはラッキー♪ワタクシはデジカメ持参で館内へ。
午前中はほんのちょっとだけばぁちゃんのお手伝いをした息子たち。おかげで参加は午後からになりました。
1時前には入館していましたが、しばらくは場所探しでウロウロ。やっと描き始めて乗ってきた頃、学芸員さんが回ってきて「3時には終了してくださいね~」と言われました。ちょ、ちょっと、あと1時間しかないよ?長男、描ける?
あまり焦らせたくはなかったのですが、時間制限があるのならもう少し急がないと…。でも、せっかくだから思うように描かせてあげたい。
だってね、描いてる途中で「かーちゃん。外でこうやって絵を描くのって楽しいなぁ。こういうの、やった事が無いで集中できるわ。」って言ったんですもん。今まで夏休みの絵とかを見て「コイツは絵が嫌いなんだな?」と思うぐらい雑な絵を描いてたことを思うと、ほとんど「進化」とも言えるじゃん!
学芸員の回って来る度に「もう少しですからちょっと待ってください。」とお願いして、結局は4時までかかって完成しました。でも、余裕があったらもっと細部まで描きこんでいたかもね?
ちなみに次男はわけの分からん塗りつぶしの絵を描いていました。就学前の子の分は全て展示してもらえるらしいのですが…こんなのにスペース割いていただけるんですか?という代物です。
さて、ただいま開催中の企画展は「伊藤利彦展」。
伊藤利彦は四日市市出身で、現在もご存命の作家さんです。
さまざまな作風を手がけた後、現在のような白塗りのウッドレリーフ作品にたどり着いたようです。
作者の言葉に「人生の終盤を迎え、これが自分の作品だと思うしかない」という内容が書かれていました。ご本人は現在の作品に満足しながらも、まだまだ探究心の旺盛な方なのでしょう。お年を召した方なので「時間が足りない」と痛烈に感じているのかも知れません。
しかし言葉とは裏腹で、作品にはそんな焦りにも似た気持ちは全く感じられません。
モチーフに複葉機や飛行船などという精巧さと懐かしさを併せ持つものが多いからでしょうか。真っ白な色の無い世界という、あまりある清潔さでありながら、冷たさを感じるどころか温かみを感じてしまう作品なのです。
また、モチーフには大聖堂や部屋の中、窓なども多く使われています。
このレリーフ、遠近感を巧みに利用しているため、こういった空間を表すと非常に引き込まれてしまいます。
特に窓をモチーフとした作品は展示の際の照明も功を奏していて、窓枠の落とす影が作品内で動きを増すのでストーリーすら感じさせます。
空間と時間を切り取って箱に収めたようなこの作品たち。「幻惑の世界に誘われる」のは間違いなしです。
余談ですがこの作品たち、収蔵の際に大変便利なのだそうです。
一番目の写真をよーく見てください。箱が全て折りたためるようになってますよね?
普通、立体作品は凸凹があるので(もちろん幅も!)収蔵の際にどうしても場所をとってしまうのですが、この作品は パズルのように折りたためるので場所に困らないそうですよ。
開催中の写真大会に当たり館内の撮影は自由なわけですが、その時の注意に「フラッシュOK(ライトは禁止)」という項目があるんです。
今回は学芸員さんと話す機会があったのでそのことを話してみたら「出来るだけ作品を近くに感じていただけるように配慮しています。」とのこと。
そうなんです。
このパラミタ美術館は絵の展示もガラスに入っていないものがほとんどです。
「ガラスがあると反射して、絵ではなく自分の姿が映ってしまう事がありますからね。そういうことは極力無いようにしたいんです。」
オブジェがフロアのど真ん中に置いてあることもありますよね。普段は2階にも警備員さんがいないでしょう?作品が心配じゃありませんか?自分でも作品に躓かないか心配になる事があるんですけど…。
「それがね、開館してから3年以上経ちますが、まだ作品に事故があったということは一度も無いんですよ。あまりに近くにあるから、観る方も気を使うみたいなんですよね(笑)。みなさまのおかげで、本当に良い状態でご覧いただけてると思います。」
へぇ~、そうなんだ。観る側のマナーが良いってことですよね。なんか嬉しい♪
外国の美術館は、手で触れられるものも多いようですものね。それって、観る側への信頼がなければ出来ないことだから素晴らしいと思います。
日本の美術館もそういう傾向にあるのかな。将来が楽しみです(^^)