島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

清水川おまけ

2013-02-14 13:34:46 | 雑談・その他
島原市指定史跡「清水川」のおまけ話を。
実はあまり詳しい場所を知らず伝え聞いた話だけを頼りに探していたものだから、地元の方から不審者だと思われたらしい。
「どっから来たとね。」と声を掛けられたものだから、雲仙や島原とは答えにくく「長崎の方からです。」と答えてしまった。w(まあ~それはそれとして)
折角声を掛けていただいたので、「この辺に史跡がありませんか?」と逆に質問してみた。
「はぁ?なんねそいは?」
「し・せ・き」と繰り替えすが、「あんたの言いよっこた~ひとつも分からん。」
どうやら“史跡”の意味が分からなかったらしい。
私も行き当たりばったりで探していたものだから史跡の名前を覚えていなかった。
仕方ないので、確か「神社の中にある」という記憶を頼りに「この辺に神社はなかですか?」と質問の内容を変えてみた。
「こん道の下にくだってけば天満さんのあるよ。」と教えていただいた。


なんとも立派な神社に行き着いた。
「清水川」は、この天満宮の敷地内にあったのだが、昨日の写真のように結構立派な史跡の石柱と石盤が建てられている。
にも関わらず、“史跡”よりも“神社”の方が知名度が高いのは、やはり生活に密着しているからだろう。
“史跡”は観光資源になりうる材料(もの)だから、地元にこそもっと存在や意義を知ってもらい、大事にしながら活用できるのではないかなと思えた。
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清水川

2013-02-13 13:04:48 | 歴史・史跡
昨日、先週火曜日、先々週の金曜日、休みの日がことごとく雨に見舞われています。
ストックしておいたネタがなくなってきました。
こちらは島原市天神元町にある島原市指定史跡「清水川」です。
画面左の石盤や石柱ではなく、画面中央から右に流れる石樋に注目して下さい。
石盤に由来から何から詳しく書いてあるのですが、全部を書き写していると長い時間がかかるので、手短に簡単に説明します。
寛政4年(1792年)に発生した島原大変肥後迷惑に関わる話です。
眉山の崩壊により多くの人命と財産が奪われ、また水も枯れ果ててしまいました。
時の庄屋下田吉兵衛は村人と計画して、6年の歳月をかけて村内18ヶ所に井戸を掘りましたが、ついに一滴の水も得られませんでした。
その後、太宰府などにお祈りしたところ、岩上山の渓間に湧水を見つけ出し、4500米余りも引いて村民の生活用水として利用しました。
開通当初は木をくり貫いた樋を用いましたが、腐食がひどかったため切石、漆喰を利用して作り替えました。
当時においては程度の高い工法だったそうです。
開通以来約170年間、絶えることなく当地を潤してきましたが、平成二年からの噴火により大部分が破壊されてしまいました。
噴火が終わった後、清水川は湧水点を含む上流が土石流により埋没しましたが、一部が北上木場町に残っています。
まゆやまロードで分断された部分は、清水川遺構として平成町に移設・保存され、往時の面影を伝えています。(何処にあるんだろう?探してみよう。)
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本日の平成新山

2013-02-11 13:12:25 | 平成新山
本日の平成新山です。
薄ぼんやりとして、はっきりとした輪郭が見えません。
今話題になっている中国からの大気汚染でしょうか?
ニュースでは今日から金曜日くらいまで要警戒と言っていました。
花粉症などとは関係の薄い私としても、目に見えるほどの大気汚染だとすると何もしないわけにはいきません。
外出時にはマスクをつけるようにしました。
話題の「pm2.5」は、植物の花粉よりも小さく、市販のマスクでは通り抜けてしまうそうですが、何もしないよりはマシかな、と。
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ちょっと一息

2013-02-10 13:09:13 | 植物
昨日の「キカラスウリ」の実を裏から見ると、中身がスッカスカでした。
これなら細いつたでも落ちずにぶら下がっていられるわけです。w
さて、キカラスウリ周辺にはこれ以外にも春の植物が咲いていました。

スイセン。

オドリコソウ。
他にホトケノザも咲いていました。
翌日に垂木台地で咲いているホトケノザを探しましたが、見つかりませんでした。
植物の開花状況でも垂木台地が高い所に位置していることが分かります。
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キカラスウリ

2013-02-09 11:43:31 | 植物
「気になっていること」シリーズです。
正月明けてくらいから出勤途中に見える実が気になっていました。
場所はまゆやまロードの水無川方面から登り始めてすぐの斜面です。
りんごかソフトボールくらい大きい黄色い実がぶら下がっているのが見えます。
こんなに大きいのに見た感じつる性植物で、細いつるが切れずに頑張っています。
カラスウリにしては何時までたっても赤くならない。
「もしやこれが!?」と思い、調べてみました。
ウリ科のつる性多年草「キカラスウリ」です。
名前は知っていましたが、単に実が黄色いだけのカラスウリだと思っていました。
まさかこんなに大きな実をつけるなんて思いもしませんでした。
カラスウリの実よりもはるかに大きく、違いは一目瞭然です。
また、調べてみると「イモ状にふくらんだ根は多量のデンプンを含み、これから天花粉(てんかふん)をつくる。」とのこと。
天花粉?=ベビーパウダー!
ええ!?ベビーパウダーってキカラスウリから出来てたの!?
驚きの連続です。
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門脇神社

2013-02-08 11:28:00 | 南島原
昨日の深江埋蔵博物館のすぐ隣に真新しい鳥居があります。
入ってみました。

天気が良ければ背景に平成新山が見えます。
ここは門脇神社です。
去年みたいな初詣で巡りをするつもりはありませんが、何故か引っ張られます。
入り口に由来がありましたので、記しておきます。
「水原神社;主祭神は、水や肥料を司る水波能命(みずはのめのみこと)であるが、大野木場地区近隣では門脇神社、かどわきさんと呼ばれ親しまれていました。平清盛の弟である門脇中納言 教盛(のりもり)が壇ノ浦の敗戦後、安徳村に逃れ大野木場赤松谷に隠れ住み、農夫となって一生を終えた。
没後霊を慰めるために、神社を建立したとの言い伝えである。これより1.5km上流、赤松谷の裾野地区住民の命の水が湧出するほとりに鎮座されていたが、平成3年8月普賢岳噴火災害により被災(御神体は住民によって避難)、神殿は埋め尽くされ砂防ダムの内に埋没、湧水は涸れてしまいました。
43名の尊い命を奪った噴火災害であったが、当地区では1名の犠牲者もなく、ご支援頂いた全国の皆さんに復興の姿を見ていただけるのも、氏神様のご加護と信じています。
平島家ご遺族の用地提供を得、住民一体となって再建運動に取り組み、地区内外多くの皆様の協力のもとに18年ぶりに再建、平成21年12月12日御地に鎮座されました。
末永く地域の鎮守様として崇められることを祈念するものである。」
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深江埋蔵文化財・噴火災害資料館

2013-02-07 13:28:39 | 観光・施設
避難訓練を見学しに行った「大野木場砂防みらい館」の道向かいにあります「深江埋蔵文化財・噴火災害資料館」をご紹介します。
正式名称が長いので、私は“深江埋蔵博物館”と呼んでいます。
砂防みらい館は国土交通省の施設で無料ですが、こちらは南島原市(旧深江町)の施設になり、一般200円の有料施設になります。
開館時間は午前9時から午後5時まで、火曜日が休館になります。
館内には名前のとおり、噴火災害時の遺構や火山岩などを中心に展示してあります。
それ以外にも深江町の標高が高い場所には古い時代の遺跡があり、その遺跡から発掘された貴重な品々も見ることができます。(遺跡自体は砂防指定地内にあるため立ち入り出来ません。)
昨日の砂防指定地内の避難訓練の情報は、こちらにお勤めのOさんから以前教えてもらいました。
実は、数年前にOさんの奥様が当センターで働いていたこともあり、当時から色々とお世話になっていました。
Oさん自身、大変勉強熱心で、火山だけでなく星のことや元素・原子から時事問題まで詳しいので、よくお話を聞かせて頂いています。
観光で大野木場砂防みらい館に行く方は多いと思いますが、よければ是非こちらにも寄っていただきたい施設です。
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避難訓練

2013-02-06 13:26:06 | 平成新山
あまり迫力の伝わらない写真になってしまいました。
何の話しかと言いますと、あまり知られていないことですが、毎週月曜日のお昼前に国土交通省における避難訓練が水無川内の砂防指定地で行われています。
以前知らずにたまたま遭遇した時は、「何事か!?」と驚くくらい大勢の車が一斉にわっと下りてきていました。
この日は、日が悪かったのか、車が少なく迫力に欠ける画像になってしまいました。
平成新山の噴火活動が終息してから約20年近く経ちますが、何時災害が発生するか分かりません。
特に砂防指定地内は未だに時々土石流が発生します。
そんな時のために日頃から避難訓練を行うのは大切なことだと思います。
何かの観察会の時に知ってもらおうと温存しておいた情報です。
見学したい方は、祝日でない月曜日の11時45分までに大野木場砂防みらい館の3階展望室を訪れて下さい。
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本日の平成新山

2013-02-03 10:45:56 | 平成新山
この2,3日、電波の調子が悪く、朝か夕方にしかネットワークに繋げません。
今朝は久しぶりに午前中から調子が良いらしく、今のうちに更新しておきます。
この二日ほどは暖かい日が続いています。
昨日は霧で、まったくお山が見えていませんでしたが、今日は良い天気です。
風もそれほど強く吹いていないので、外を歩き回るには丁度良い気候です。
が、何故か自然情報が少ない。
鳥の声は聞こえるものの、シロハラやホオジロなどの常連ばかりで、他の生き物の気配が極端に少なくなっています。
急に暖かくなったことに驚いて、標高の高い所や北に逃げたのでしょうか?
暖かい空気は南から吹いてくると言いますし。
折角の自然情報収集も不発に終わっています。
午後からもう一度行って、何か新しい発見がありましたら、更新致します。
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気になっていたこと

2013-02-02 16:24:52 | 眉山
表紙の写真は出勤途中に見える眉山の天狗山側です。
毎日眉山を見ながら出勤していると、ちょっとした変化に気付いて気になっていたことがありました。
島原市内に在住の方ならご存知だと思いますが、天狗山の中腹にはテレビなどの電波を飛ばす塔が建っています。
そのちょっと上辺りがこの1ヶ月くらいの間に禿げたように見えることに気付いた方はいらっしゃるでしょうか?

青矢印に電波塔が見えて、赤丸で囲った辺りの樹木が禿げたように見えます。
今年の目標は、「気になっている所には歩いて行ってみる」を掲げたので、先日行ってきました。
本当ならば許可が必要な、無許可では入って行けない所ですが、電波塔までの整備された道があるので大目に見て下さい。(と、心の中で懺悔を捧げて)
ものの15分くらいで電波塔の近くに到着すると、

木々の間に切り倒された樹木が見えます。
切り払われたことに間違いなかったです。
が、それでは一体何のために切られたのでしょう?
その疑問も近づくことによって分かりました。

電波を飛ばすための塔が、テレビ塔などの他にもありました。
この塔はそんなに高くありません。
木々が伸びたために電波が飛びにくくなったのでしょう。
そのために木々を切り払って、電波の飛びを良くしたのでしょう。

南側の眺望が良くなっていました。
おそらく木々が繁茂していた時期はこんなに開けて見えなかったのだと思います。
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