島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

眉山の倒木

2021-05-08 13:04:23 | 眉山
21.5.8(土) 天気;曇り 気温;16℃
長崎県の新型コロナウィルスの新規感染者が最多を更新して、めっきり人の姿がなくなりました。
ゴールデンウィークが終わったからか?
長崎市には県独自の「緊急事態宣言」が発令され、県知事は「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請するようです。

さて、眉山の話が続いていたので気分転換と思って違う話題に切り替えたのですが、思ったより長くなってしまいました。
話を眉山に戻します。

眉山の登山道を歩いていると倒木をよく見かけます。
中には台風によって途中からポキリと折れたものもありますが、大半は写真にように根元から倒れたものが多いです。
これは眉山のでき方が原因です。
眉山は約3000年から4000年前にできた溶岩ドームです。
元々は平成新山と同じような溶岩がむき出しの山でした。
それが長い年月をかけて植物を生やし、成長した植物が朽ちて今のような土の地面を作りましたが、地面のすぐ下は硬い溶岩です。
倒れた木をよく観察すると、まっすぐ下に伸びる根っこがありません。
地面のすぐ下が硬い溶岩のため根っこは横に広がるしかなかったのです。
高い建物を建てる場合も同じですが、支柱となる柱がないと建物は横からの力に弱くなります。
幹は太く成長していても、強い風が吹くと簡単に倒れてしまいます。
これらの倒木は眉山が火山でできた山であることを証明しています。
コメント
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