PART2はこちら。
これらの、どうにも不自然な流れを理解するには、毎日新聞の記事のつづきを読まなければならない。末尾にはこうある。
この校長は昨年6月、保護者らに虚偽のアンケート調査を実施したとして、市教委から注意を受けた。
……あの校長だったのか!
“民間人校長採用の参考にする”として、大阪市教委の名を騙って保護者に自分の評価のアンケートをとり、開封は市教委がするとうたいながら、ちゃっかり自分で読んでいたあの人だ。結果として彼はそのとき市教委から厳重注意をうけている。
この事件を頭にいれると、とてもわかりやすい。彼は思い切り目をつけられていたのである。アンケートのおかげで彼に対しては市教委から有形無形のプレッシャーがあったに違いなく、そのことも学校に来なくなったきっかけになったのではないか。
前年度と今年度の新旧教頭ふたりには、逐一行状を報告するようにとの指令もあっただろう。だからPTAの金の10万円不払いは、彼を追及する(言い方は悪いが)好機だったとも言える。でもなければそんなに早く調査が入ったりするものか。
こう仮定してみよう。彼はプレッシャーのために、そしてアンケートによって保護者の信頼も失ったために校長としての職務への熱意をすっかり失ってしまった(支払いが、ことここに至っても4月末まで遅れたことを考えれば、この仮定は当たっているはずだ)。
同時に、大阪市教委は、悪評だらけの民間人をなんとか切ってしまいたいと意図していた。そのクロスする地点に今回の事例があり、あえて言えば
“わずか10万円”を
“1か月遅れただけで”
そして“有給を20日間とった”ことで更迭。
なんて粗い人事だろう。これが特殊な事例であることはみんな重々承知してはいる。承知してはいても、しかし前例となることは事実なのだ。つくづくと、罪深い校長公募制度だと。
そして大阪市教委はこう結論づけた。以下次号。
画像は「ザ・コール 緊急通報司令室」妻は熱狂していた。うん、確かに面白い。ハル・ベリーはどんどんきれいになってるし。しかしもうひとつ詰めが甘いような気も。犯人の異常さが、クルマのなかでタコの「踊るリッツの夜」Puttin' On The Ritzを聴いていることに象徴されているのには笑いました。