事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

公募校長たびたびPART4

2014-06-12 | 受験・学校

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大阪市教委の結論とはこうだ。

民間人校長:大阪市教委、採用枠撤廃へ

毎日新聞 2014年05月20日 大阪朝刊
大阪市教委の大森不二雄・教育委員長は19日の市議会で、今年度の市立学校の校長公募について「人数ありきの採用は行わない」と述べ、民間人採用枠を設けない考えを示した。昨年度は、橋下徹市長が「採用枠を決めないと内部登用に傾く」と述べるなど約70人中35人を民間から選ぶ方針を示したが、辞退者が相次ぎ、採用は12人だった。

市議会で公明市議が、民間人校長にセクハラなどの不祥事が相次いだと指摘し「公募を続けることは理解できない」と批判。大森委員長は「枠を設けない提案をしたい」と述べた。

……くどいようだけれど、わたしは校長に民間人を採用すること自体は悪くないと思う。もちろんそれには“優秀な人材であれば”という留保がつく。それ以上に、子どものことをまず第一に考えてくれる人物であれば、という条件も。

当たり前のことではないか、と思われるかもしれない。しかしいくらなんでも大阪の場合は人物の歩留まりが悪すぎる。理由はいくつか考えられる。

・大阪市長にセンセイ嫌悪の感情はまず間違いなくあるはずで、それに感応した人物が応募してきたのだから、この事態は不可避だった。

・大阪の現場において、管理職志望者が激減しているものだから、低レベルの人材であっても、市長肝いりの施策ということもあって採用するしかなく、やはりこの事態は不可避だった。

・なにより、民間からの志望者も減少していることを考えても、大阪において公立の学校の校長になることは、“さしてやりがいがあるわけでもなく、おいしくもない”仕事というイメージが定着してしまったのだろう。

市長はこうコメントしている。

橋下市長は議会後、報道陣に対し、民間人枠について「それはメッセージだ。実際の基準は枠にとらわれず、(民間人と内部登用は)同一基準で審査をすることになっている」と話した。

……しれっとこんなまで吐き、なおも現場への介入は続くのだ。大阪の闇はなお深い。

画像は「コンテイジョン」。ソダーバーグ作品らしく超豪華キャスト。彼がこの映画でやりたかったことは、感染症の驚異そのものよりも、自分がどれだけ編集で妙味を見せられるかだったと思う。感染そのものがラストで描かれ、確かにその意図は伝わった。しっかしなんでこの人は引退しなければいけないんだろう。

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