事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

港座通信~「黄色いリボン」She Wore a Yellow Ribbon

2010-06-22 | 港座

Sheworeayellowribbon 監督:ジョン・フォード

出演:ジョン・ウェイン ジョーン・ドルー ベン・ジョンソン

「黄色いリボン」She Wore a Yellow Ribbonは、これまで「荒野の決闘」「駅馬車」「静かなる男」と港座でお送りしてきたジョン・フォード監督の“騎兵隊三部作”の代表作。ジョン・ウェインがあいかわらず渋いのでお楽しみに。

※ジョン・フォードの、というか西部劇の魅力とは、結局のところ馬の疾走じゃないだろうか。この作品でも、突っ走る馬がリズムをつくり、作品をもりあげている。

若き日のベン・ジョンソン(ドーピングの人ではありませんよ)が、その馬をあやつって絶妙。それも当然の話で、彼のお父さんは投げ縄の世界チャンピオンだったマジのカウボーイ。自身もロデオの経験者で、映画界に入ったのはハワード・ヒューズに調教師として雇われたため。渋くなってからの「ラスト・ショー」は必見。

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港座通信~「青い山脈(正・続)」

2010-06-22 | 港座

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YouTube: 青い山脈 (1949)

原作:石坂洋次郎

製作:藤本真澄

脚色:小国英雄

監督:今井正

主演:原節子 池部良 杉葉子 若山セツ子

「青い山脈」は、東宝において何度も何度も映画化されていますが、もっとも高名な今井正監督、原節子主演バージョンの、正篇・続篇を一挙に上映します。

※「東宝の理想は、『青い山脈』をくりかえし映画化することなんだ」と発言したのは黒澤明だったか。それほどに、東宝という会社のカラーを体現している。戦後民主主義を100%信頼していた時代の作品。“自転車に乗っている原節子”だけでも、戦争は終わったと実感させるに十分だったのでは?

♪古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら♪

西條八十がこの歌にこめたものを、はたしてわたしたちはいま実現できているか。

※今井正は、おそらくキネ旬ベストテンでもっともランクインした監督ではないか。1位だけでも5回もとっているのだ(「また逢う日まで」「にごりえ」「真昼の暗黒」「米」「キクとイサム」)。時代だなあ。

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港座通信~座頭市

2010-06-22 | 港座

Blindswordsmanp 6月の上映会は、北野武が勝新太郎の当たり役を演じた「座頭市」をお送りします。勝新だけでなく、地元で撮影された「ICHI」の綾瀬はるか、「座頭市THE LAST」で香取慎吾が演じているので庄内ではおなじみ。

順手と逆手という、チャンバラにおいてあまり重視されてこなかったテクニックを駆使し、北野武が、現代最高のアクション監督であることを感じさせてくれる傑作。空手の心得のある浅野忠信との決闘シーンは、勝新の89年版における緒形拳との一瞬の斬り合いに匹敵する出来。必見です。

※「THE LAST」の興行的不振は残念。側面から応援しよう。今日、山形で「OUTRAGE」を観てきたんだけど、三浦友和や加瀬亮などの、いわゆる“達者な”役者たちにかこまれると、北野武の演技がいかに“異質”なのかが際立ちます。そこにいることの怖さをたたずまいだけで表現するのは、うまさだけではないんだなあ。

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