6月の上映会は、北野武が勝新太郎の当たり役を演じた「座頭市」をお送りします。勝新だけでなく、地元で撮影された「ICHI」の綾瀬はるか、「座頭市THE LAST」で香取慎吾が演じているので庄内ではおなじみ。
順手と逆手という、チャンバラにおいてあまり重視されてこなかったテクニックを駆使し、北野武が、現代最高のアクション監督であることを感じさせてくれる傑作。空手の心得のある浅野忠信との決闘シーンは、勝新の89年版における緒形拳との一瞬の斬り合いに匹敵する出来。必見です。
※「THE LAST」の興行的不振は残念。側面から応援しよう。今日、山形で「OUTRAGE」を観てきたんだけど、三浦友和や加瀬亮などの、いわゆる“達者な”役者たちにかこまれると、北野武の演技がいかに“異質”なのかが際立ちます。そこにいることの怖さをたたずまいだけで表現するのは、うまさだけではないんだなあ。
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