喜♪きりん

人が苦手なのに何故か販売員をしてる人の日々あれこれ

ローラの愛、彼の愛、皆の愛

2020-10-28 11:58:52 | ある役者の喪失(20207月19日~2021年7月19日)
キンキーブーツのトリビュート動画すごかった。
27日、ちょうど仕事へ行く前くらいにアップされて泣いて顔がべしょべしょになった。

最初のメッセ―ジから涙腺は崩壊、もう愛で溢れていて、誰かが書いていたけど愛しかなかった。

15分くらいと予定されていた動画は20分強で、中身は凝縮されて詰まっていてまるでドキュメントムービーを見ているかのようだったよ。

本編も今まで見たことがないシーンが詰まっていてドキュメント部分は笑顔が満載で、だから余計に悲しくなったけど不思議と演じてるシーンの時は涙がスッと止まって見入ってしまった。そこには三浦春馬ではなくローラしかいなかったからだろう。

舞台映像はCDをなぞるようにあらゆるシーンが切り取られ繋げられてた。
有名な登場シーン、3人の会話、魅惑の青い服のローラ、チャーリーと歌う父への歌、工場のダンス、そして未公開だったタンゴのシーン、ボクシングの試合、チャーリーとの別離、ラストのローラの愛の歌からエンディングへ、最後に彼の様々なシーンの表情と共に笑顔のローラで終わった時、止まっていた涙がどっとあふれ出てしまった。故障した水道の蛇口が爆発したかのように止まらなかった。何てすごい物を残してくれたんだろう。

彼は30年という短い人生だったけど、一年を三年分くらいで駆け抜けていったんだと思う。名前の通り天翔ける駿馬のように。

私は本当ににわかファンでしかも今回の事がなかったら彼の作品を見ることはなかった。イケメン俳優で無垢な人で、でも自分を持ってる人というイメージでずっと行っただろう。それも彼の見せていたごく一面ではあったけど、そういう人だと思っていたのだ。だから舞台での彼の鮮やかさや強さ、歌声の響きに驚いた。そして内側にある繊細さと弱さと優しさ、とても複雑なミステリアスな人だったのだなと、だからこそこんなに魅力的なのだと現在進行形で知ることが出来た。

この世界にあるあらゆるエンタメの細胞の中で生き続けるのは大変なことだ。
でも彼の残した作品や音楽は彼が死しても消滅することはないと信じている。
分裂を繰り返し生まれ変わる度に新たな人に感動を与えるだろう。
その一つであるキンキーブーツのトリビュート動画の製作者、発案者、事務所、BWスタッフ、きっかけとなった署名発起人に心から感謝の気持ちをこめて言いたい本当にありがとう。

追記(2022年5月現在)

このムービーはずっと残してほしいな、新たなローラを見た人が初代ローラに会える場所だから。
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