彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

志茂田景樹先生講演会と映画『学校をつくろう』上映会

2011年08月27日 | イベント
前にお報せしました通り、ひこね文化プラザで映画『学校をつくろう』の上映会が行われました。
原作者の志茂田景樹さん、神山監督、鍋島プロデューサーがお越しになり御講演をされ、映画の上映も行われたのです。

志茂田景樹さんといえば、直木賞作家でもありファッションリーダーとしてTVの世界でのご活躍も記憶に残っておられる方も多いでしょう。
今は、執筆活動をされると同時に、絵本の読み聞かせをされ全国を回られています。
そんななか、 3年前に刊行されたのが『蒼翼の獅子たち』という小説でした。これは今の専修大学創立に関わった4人の男の青春を描いた作品で、若者の秘めている可能性や力強さが書かれています。
講演で志茂田さんは、5歳で観た終戦直後焼け野原の東京の風景や、東日本大震災の後に読み聞かせに行った大船渡市での惨状を話されて、何にもないからこれから作らなければならないとのお話をされました。

主人公の相馬永胤を始めとする4人の若者は、何もない所に新しい物を築く種を撒いた人々であり、彼らより10年前に生まれた坂本龍馬や大久保利通らは古いものを壊した人々なのだとのこでした。
どうなるかわからないから、新しいものを築こうと考えればいいのではないか? 平成の若者に期待しているとのことでした。

また絵本の読み聞かせは、強い力を持っていて、読んでいる自分自身が清々しい気持ちになるのだそうです。読むことに特別なスキルがいるのではなく、感性を分かち合えたら絵本が持っているメッセージが伝わるとのことでした。


こののち、『学校をつくろう』の上映会となり、管理人は志茂田さんの横で一緒に観賞いたしました。
この作品、2011年10月にJALの国際便で上映されますし、2012年の2月からDVDレンタルも始まりますから観て下さい。
若者が持つ可能性、夢、そして力強さに胸が込み上げました。
作品を鑑賞した後で、原作を読みたいと思われた方多かったようです。僕も上映が終わった直後に「先生、桜田門外の変の後の彦根を描いてくださりありがとうございます。それがあのように力強い青年が彦根にいたのだという、彦根人が特に学ばなければならない作品でもあると思います」と言いました。

中学生や高校生や大学生の諸君は、今や未来の生き方の指針として。
そして、青年時代を何らかの形で終えたみなさんは、昔持っていた夢とそれに向かってたぎった熱い想いをもう一度蘇らせる想いで。

お薦めします。


ちなみに9月3日13時から、豊郷町の岡村本家 蔵しっく館ホールでも上映されます。
この日は、13時から井伊家の18代当主井伊直岳さんのご講演があり、14時15分からの上映予定です。井伊さんが明治時代を語られる機会はなかなかないと思いますので、こちらも注目のイベントですよ。


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