彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

掛川城の御殿

2020年09月10日 | 史跡
掛川城天守は現代城郭史にとってとても貴重な建物ですが、その麓には御殿が残っています。

幕末に日本を襲った安政大地震後に再建され、廃藩置県まで掛川藩の政庁として使われた建物です。様々な場所に移築もされましたが、それでも江戸時代からの御殿が残っているのは限られた場所しかありませんので歴史的価値が高い建物です。





江戸時代を通して、どこの藩主もだんだんお城から離れたくなる傾向があり、彦根城でも天守がある本丸から今の博物館がある表御殿、そして内堀の外になる玄宮園、やがては城の外に出た御浜御殿で息抜きをするようになります。
掛川城でも同じように最初は天守に近い本丸に御殿があったようですが、今の御殿がある二ノ丸に移転したといわれています。

日本家屋を代表するような大名が使った御殿を感じ、











ここから見える天守を楽しむのも当時の武士たちが観た光景を楽しむ感覚になれます。





また、俳優の杉良太郎さんが寄贈された甲冑も壮観です。







そして御殿の近くにある茶室では、お抹茶とお菓子も味わうことができました。