ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

音楽というスポーツ

2010-03-10 20:58:04 | 芸能人ヒイラギ

ハタチそこそこの頃、長距離走(女子は1000m)のタイムは、
3分をぎりぎり切れるか切れないかぐらいだったと記憶している。

同期のなかでは速いほうだったらしく、
長距離リレーのメンバーに選ばれてしまって、
毎日“特練”などと称して走らされた。

‘こつこつ’やらなきゃいけないことをさせられると、
心身ともに拒絶反応を示す体質なものだから、
ストレスの蓄積に勝てず、レース数日前の捻挫で棄権した。

自分のそうゆう体質は自分でじゅうじゅう分かってるから、
楽器の練習も、ときどきわざと、間を空ける。

「毎日、帰ったらご飯を食べる前に必ず1回さらうこと」

師匠からそう言われているときにこれをやるのは、
小心者としてはなかなか勇気が要る。

だけど、しゃかりきになって稽古してるときというのは、
えてして、やればやるほど、デキが悪くなっていく実感がある。

手首や指先を思うようにコントロールできなくなるほど、
上半身が疲労で凝り固まってしまう危険を感じたら、
ほとぼりがさめるまで、イメージトレーニングに徹する。

しばらくぶりに、次に触ったときは、何かしら新鮮な感触で、
悶々と苦労していた部分がすんなり弾けてしまったりする。

論文を書くときと、どこか似ている。
ひと通り書き上げて、しばらく放置して、
何を書いたのだったか忘れた頃に見直すと、ぐっといいものになる。

つくづく、音楽はスポーツでもあり、創造活動でもあるのだなと思う。


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