実家の家族から不意に来たメール。「HANONの教本手元にありますか?」
あまりにも遠い記憶の名詞に一瞬フリーズ。
ああ、ピアノのあれね。
無いですと即レス。 お江戸の本宅にも、ましてや西国の別宅にも。
よりにもよって『HANON』なので。
きょうだいの中で一番遅くまで習っていたのはたしかに自分だけど。
ピアノを習っていて何が一番キライだったかというと、基礎練習。
『HANON』とか、も少し習い始めのころなら緑色の『ピアノのテクニック』
何が悲しくて何のメロディーにもなっていない音階とかアルペジオとかを、
指が痛くなるまでひたすら機械的に繰り返さなくてはいけないのか、
という反抗心が先に立って、基礎練習に励むことが嫌で嫌で仕方なかった。
ピアノという楽器の演奏は、だから身につかなかったな、結局。
先生に教わって最後の発表会で弾いたのは、Weberの“Polacca brillante, Op.72”
弾けるようになりたくて独学で弾いていたのは、ショパンの別れの曲。
まーそんなところどまりでした。
お筝を弾くぶんには、難しい手の部分練習もそこまで嫌じゃなかったんだよなぁ。
人に教えられるくらいまで頑張れるかどうか、何かが微妙に違ったのかなぁ。
最新の画像[もっと見る]
-
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V』 7年前
-
絵に描いたような夏空 11年前
-
なぜいつもみんな、同じ日 11年前
-
DriWater 12年前
-
鳥ってふしぎ 12年前
-
稽古復帰(2) 15年前
-
春 遠からじ 15年前
-
忙中閑 in 京都 16年前
-
忙中閑 in 京都 16年前
-
忙中閑 in 京都 16年前