めづらしく(?)真面目な話。
9月のはじまりの3日間は国際会議を聴講しに新宿通いしてて。
地域に根差したインクルーシヴな開発、という大テーマに基づく障害者福祉系の会議なので、
ホントに〝多様な〟人たちが世界数十か国から500人余り一堂に会した。
当然のことながら、参加者の多くが障害当事者だったりするので、
バリアフリーはもちろん、同時通訳のほかにノートテイクの字幕が日本語と英語の両方であるうえに、
日本のものと国際標準のものそれぞれの手話通訳もすべてのセッションに完備。
実際にそういう会議の場に身を置いてこそ感じる‘あたりまえに多様’ということの重さが、
とてもとても印象深い会議だった。
最も胸を打たれたのは視覚と聴覚の両方の困難をもつ来賓の基調講演。
ヘレン・ケラーの偉人伝とか、「重複して障害をもつ方々」とか、
言葉では知っていて分かっているつもりのことでも、
当事者ご本人に語られる言葉の重さと破壊力はハンパない。
都心部のなかでもダントツで人と交通と街の喧騒にあふれている新宿の。
何百人も人が集まっているホテルの会議場で。
割れんばかりの拍手が自分に向けられていようと。
そんなの全部なーんにも関係なく時間が続く限り静寂と暗闇であり続けているという孤独。
生半可な人生ではない。
生半可な反応ではかえって失礼。
そんな両方の印象が圧倒的な重さで迫ってきた。
こういう人たちも‘あたりまえ’に同じ国の同じ町内とかでちゃんと暮らせる世の中でなければおかしい。
ってことを、これだけのスケールで話し合う国際会議。
(今回はそれでもアジア太平洋地域限定)
諭吉×日数分くらいの参加費を捻出してたっぷり見て聴いて感じた結論は、
モチロン、当事者目線から発信していくことは一番大事、だとしても、
これを障害福祉分野だけでやってちゃダメだ、ってことかな。
イヤまぁしかし。
連日朝9時には最初のセッションが始まって夜は最後まで居ると8時散会。
キホン英語なのでみっちり耳ダンボでさすがに疲れた。
書き留めたメモとスライドの写真なんかを整理しながら週末いっぱいは休養だな~