ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

椿に梅は、ない。

2012-07-29 21:16:35 | ヒイラギのひとりごと

花火の打ち上げ会場に近いビルに東京事務所を開設するという友人から、
事務所開きの前祝いBBQをやるから、とお招きいただいて出かけた。

炎天下の埼玉は越生町まで古民家を見に行ったその足で、
都心に戻ってきたのは花火の始まる3時間近く前。

なのに、浅草に向かう地下鉄に乗り換える改札口に近づくってだけでも、
あちこちで警備員ががなり立てる中おしくらまんじゅうの大騒ぎ。

機動隊に急かされながら、吾妻橋を渡るだけで30分ぐらいかかる牛歩の雑踏の中、
いかにも慣れた着こなしの浴衣姿の、大学生ぐらいの女の子を見かけた。

着付けがラクだし、花火大会といえば浴衣、というイベント性も手伝って、
単衣の着物の季節よりも和装の女子がグッと増えるのは喜ばしいことと思う。

ただ、ショックだったのは。
その女の子の浴衣の柄が、椿と梅の花だったこと。

いやー・・・、どう考えても、熱中症の季節の花じゃないでしょう。
百歩譲っても、どうにか春先でしょう。

「若い人にも気軽に着てもらいたい」って着物屋さんの叫びが聞こえてくるようで、
気持ちは分からないでもない。

けど、ここ、肝心なとこだと思う。

四季折々の草花や風物を、その季節に身にまとう。
「ならでは」な和の文化の、キホンのキだと思うの。季節感て。

そこだけは、崩さないで伝えていくこと、無理なのかなあ。

コメント
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