先週の共著論文審査発表会。
ニッポンを代表するエコノミストを筆頭に、
ずら~り居並ぶ審査官からどんな質問が飛んできても、
平然と切り返しちゃうのはさすがだなーと思って、
安心して任せておいた。
論文審査ってことはつまり、
審査官から指摘されたこととか、コメントされたこととか、
直したり加筆したり説明したり削ったりなんかして、
ちゃあんとしてから再提出するわけで。
しかーし数日後、先生ったら。
「なに訊かれたんだったか、ぜんぶ忘れちゃった♪」
あいやー。 しかも〝ぜんぶ〟。
どうせ大したこと言ってなかったよね♪って笑って済ませちゃう。
こうゆうとき、記憶しぼりだしてどーにかするのがヒイラギの役目。
おかげさまで、上の空で聞いてたことをリバースできる(こともある)、
マカフシギな記憶力が発達。
人の名前が憶えられない持病があるにもかかわらず、
先生が忘れがちな固有名詞はスラッスラ言えたりする。
先生の書いた原稿は、しゃらっとナナメ読みしただけで、
カンペキに直してあげられる誤字・脱字発見器ヒイラギ。
なんかこうゆう人は好きじゃないや~、て顔してると、
「ヒイラギさん、あの人ニガテだろ♪」って味方してくれる。
先生がニガテなことは、ヒイラギができるようになればいい。
ヒイラギができないことは、たぶん、先生と一緒にいれば大丈夫。
「ヒイラギさん、いつから休むんだっけ。」
修正予定の論文の束を片手に、ちょっぴり寂しそうな先生。
使えないのは左手だけですから。
どーせ、結局、休暇の間もメールチェックしながら、
右手でキーボード叩いてますって。