自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

"魚露目"で見たオオミズアオ

2023-04-22 | 昆虫

子ども安全見守り隊で通学見守りをして歩いていたら,道脇のヨモギの葉に白いものがありました。近づいて確認するとオオミズアオ。ほんとうに久しぶりに見かけました。上品な白さに見えます。

クヌギの生えているところでよくいるそうなので,この辺りに生息しているのはまちがいないでしょう。でも,かなりめずらしいといえます。

 

触覚は反っていてわかりにくいのですが,どうやらオスのよう。

 

ここからは魚露目で撮った写真です。道を人が通り過ぎて行きました。

 

自転車も通って行きました。

 

撮影の間,すこしも動きませんでした。

というわけで,カメラを持って歩いていることが大いに役立ちました。

 


テングチョウの2齢幼虫,発見

2023-04-21 | 昆虫

4月17日(月)。

エノキの若葉でテングチョウの2齢幼虫を発見。体長5mmほど。もう2齢になっていました。昨年はたくさんの3齢幼虫を見かけたものの,次の機会に撮影に行ったところ,一匹も見つからず惜しいことをしました。たぶん,外敵に襲われたのでしょう。

この日は2匹見かけました。まずは食痕探しから。

 

葉を裏返してみると……。

 

一匹だけ大きく撮りました。

 

結局きちんと観察するには持ち帰るほかありません。食草の葉を準備すればよい話なので,そうすることにしました。

スタジオで接写。顔写真を撮りたくて超接写としました。

 

幸い上体を起こす姿勢をしばらく続けたので,こんなふうに撮れました。

 

行けるところまで飼育しようと思います。さて,どこまで行けるか。

 


チョウのねぐら ~ベニシジミと麦田(続)~

2023-04-20 | ベニシジミ

4月20日(木),朝撮影。

今日もまた,麦田であちこちベニシジミを見かけました。よほどお気に入りなのでしょう。朝は気温が高めだったので,目覚めが早くて,撮影しようとすると動いたり舞い上がったり。そんなわけで,一層慎重に接写しなくてはなりませんでした。

すこしでも周辺の広がりを写し込みたくて,こんな構図になりました。

 

とりあえず撮ったら,同じ構図でチョウにもっと近づいていきます。

 

動きかけました。「注意しなくちゃ」。

 

向きを変えながら,足元の方を見てパチリ。

 

穂が日々色づいていくように見えます。この調子だと,一帯が黄色くなるのは間もなくでしょう。それまで,この麦田でどんな出会いがまっているかな。

ここを通って,子どもの安全見守り隊の活動を続けるのは,こんなおまけの発見があるので日々新鮮です。

 


チョウのねぐら ~ベニシジミと麦田~

2023-04-19 | ベニシジミ

麦田を見て行くと,ヤマトシジミのほかにも昆虫たちがそこをねぐらにしている光景を目撃できました。ベニシジミは複数いました。

茎に下向きに休んでいるチョウです。

 

穂でじっとしていました。

 

写真を撮っている間に動きかけたチョウです。わたしの気配を感じたのでしょう。

 

麦畑ではまだまだ昆虫との出会いがありそうです。

 


チョウのねぐら ~モンシロチョウと麦田~

2023-04-18 | モンシロチョウ

むらの農道脇に,麦畑が広がっています。その農道を通って,子どもたちが通学しています。わたしは安全見守り隊のメンバーとして,週に何度か一緒にそこを歩いています。

昨日の朝,麦の穂にモンシロチョウがくっ付いていました。そこがねぐらだったのです。

麦の穂がねぐらによいのかどうか,それはわかりません。これまで見かけたのは,双子葉植物の葉の裏だったり,表面だったりといった例が多かった気がします,中には,10頭ほどのモンシロチョウが草一本の葉に,一頭ずつ行儀よく休んでいる例もありました。

この日は麦の叡(エイ)。縦方向に林立しています。それが束になったところに白い姿。よく目立ちます。

 

夜の雨で水滴が付着。もちろん,からだの表面は水の被害から守られるように手厚い防御策が施されています。

 

縦方向で撮りました。チョウは穂を抱きかかえるようにしてじっとしています。曲がりながら伸びる白い糸状のものはノギでしょうか。

 

それにしても長いノギ。

 

撮影している間,動きませんでした。まったく! からだが冷えていたのでしょう。

 


'23 昆虫の頭・顔 ~ツマグロヨコバイ~

2023-04-17 | 昆虫

ツマグロヨコバイの出現期を迎えました。農作物の害虫で,横ばいとしては名の通り大型です。葉や茎の汁を吸うのです。性質はいたって敏感で,近づくとさっさと逃げます。

これを捕まえて顔写真を撮りました。頭と胸に黒い斑が複数あり,パッと見ると複眼はどれだっけという感じになります。よく見ると,目はツヤがあって膨らみ,真っ黒。長い触覚が特徴的です。

 

複眼には当然これを構成する単眼があります。

 

単眼が二つ。複眼には中ほどに赤い帯があり,これが横断しています。吸汁行動をするヨコバイだけに,吻はしっかりしています。

 

複眼のつくりが気になり,トリミングをして見てみました。「ほっ,ほーっ!」。意外な表情が見えて来ます。

 

外観がバナナに似ていることから,「バナナ虫」とも呼ばれているとか。ニックネームを持ったこの害虫にも,ミクロの目で見ると知らないことが詰まっています。

 


'23 昆虫の頭・顔 ~ケラ~

2023-04-16 | 昆虫

畑で作業をしていると,ケラが出て来ました。今季,初めて見かけました。

 

それを持ち帰って顔写真を撮りました。

 

複眼のを構成する個眼がぎゅうぎゅう詰めになっています。脚も含め,からだを覆う剛毛は短くてびっしり。このおかげで地中をケガすることもなく移動できます。水の上も泳ぐことができます。私は,子どもの頃,田植えの手伝いをしていて,水面を移動するケラをたまに見かけました。毛の間にできた空気層が水を弾くようなのです。

 

真正面からです。この尖り具合は地中を突き進むのにぴったり。

 

前脚を見てみました。これで土を掘り進んでいくのが納得できます。

 

よい出会いでした。

 


キカラスウリの成長(1) ~発芽~

2023-04-15 | 植物

4月10日(月)。

5月に発芽を始めるだろうと予想していたのですが,今日,発芽第一号を確認。思いのほか早くてびっくり。ネットで見るとおりの発芽シーンです。葉緑体のはたらきがまだ不十分で黄色いからだをしています。種からどんな出方をしているのか,確かめたい気がするのですが,第一号なのでこのままそっとしておくことにしました。

 

4月12日(水)。

新たな発芽です。

 

これも。葉を伸ばしかけています。

 

地中の様子が気になったので,掘り起こしてみました。長い主根が伸びています。子葉が種皮に包まれたままです。

 

日光が当たると緑色になりかけます。

 

発芽一号の葉です。ウリ科らしいかたちをしています。

 

根がどんどん伸びそうなので,プランターに移し替えようかなと思っています。

 


"魚露目"で見たサクラ(続々々)

2023-04-14 | 

満開のサクラを撮って来ました。とはいえ,もう花弁が散っている花もありました。この日は黄砂が飛来して,空はなんとなくぼわっとした感じ。それでも,満足度はまあまあで,今季締め括りのサクラ風景となりました。

電車が来る直前,三脚を立ててカメラをセット。電車なしの試し撮りです。

 

「線路が大きく入り過ぎかな」「サクラの木の根元付近もしっかり入れておこうか」。そんなことを思いながら,ほんのすこしだけカメラ位置を変えました。直後,電車がやって来ました。

 

ヘッドライトが写り込みました。贅沢をいえば,空に雲がほんの一片でも浮かんでいればいのですが。あるいは,飛行機雲があれば最高なのですが。この風景,一年後にまた撮ろうと思います。今年に感謝。

 


"魚露目"で見たサクラ(続々)

2023-04-13 | 

毎年のようにこのサクラを,この時期に電車を入れて撮ってきました。これまでこのサクラをてっきりヤマザクラと思い込んでいましたが,ヤマザクラよりずっと遅く咲きます。ソメイヨシノがすでに花を落としているこの時期に,ようやく花を開きます。たぶん,ヤマザクラのなかまであっても,ヤマザクラそのものではないでしょう。

蕾が多く,まだ五分咲きには至っていないようです。

 

電車がやって来ました。ヘッドライトの写り込みがばっちり。

 

枝を変えて,向こうへ行く電車を待っていたら,その時刻になりました。ローカル線でも,大いなる赤字路線なので,本数のすくないこと! タイミングを取って撮影。わたしはこういう写真は連写でなく単写に決めています。一枚に熱を込めるといったらいい過ぎかもしれませんが,油断したくないのです。この一枚を疎かにしたくありません。この写真の右端に写っている木は,このサクラの幹です。

 

満開のときに,また写そうと思っています。