終齢前の幼虫の頭部を撮りました。頭は隠されたような格好なので,ぐっと伸ばしたときでなければ見えません。歩くときは見えます。
じつに細かな器官配置です。というか,小さな頭にこれだけの器官が詰まっていることに驚くほどです。
歩きながら吐糸管から絹糸を出す瞬間をとらえました。
糸にピントを合わせました。
フードと無数の毛で保護された頭部。小さなからだから見えるつくりの巧みさに圧倒されます。小さないのちが種の保存を担う一様相です。
終齢前の幼虫の頭部を撮りました。頭は隠されたような格好なので,ぐっと伸ばしたときでなければ見えません。歩くときは見えます。
じつに細かな器官配置です。というか,小さな頭にこれだけの器官が詰まっていることに驚くほどです。
歩きながら吐糸管から絹糸を出す瞬間をとらえました。
糸にピントを合わせました。
フードと無数の毛で保護された頭部。小さなからだから見えるつくりの巧みさに圧倒されます。小さないのちが種の保存を担う一様相です。
水田の周囲にネットが張り巡らされ,そこにナガコガネグモが巣をつくっています。その巣にシオカラトンボが捕まっていました。トンボは糸を巻き付けられ,動けない状態です。クモは傷んだ巣を修復する作業をしながら,獲物を気にしている様子。
レンズを向けると,迷惑なものが入ってきたと思ったのか,つかみ始めました。
迷惑にならないようにしながら撮影。これだけの糸が体内から紡ぎ出されたということは,大きな獲物がかかっても十分対応できる処理能力があることを示しています。長い脚を使って器用にトンボを相手にしていました。
クモの糸は強力です。トンボの運動能力を超えたひみつを備えています。
9月14日(月)。この日の幼虫の様子です。食欲はたっぷり。
尾部の突起を接写しました。
刺激したときに出た棒です。折れ曲がりました。先付近から出ている様子がよくわかります。先端から出ているわけではないのです。
なかなかこころを引き付ける幼虫です。
水路に入って撮影中,シオカラトンボのペアを見かけました。用心深いトンボで,近づくのをなかなか許してもらえないのですが,追っているうちに,たまたま近寄れるチャンスが巡って来ました。
水面に映る,白い円は太陽です。
トンボがとまっている位置が水面近くなので,写す格好がなかなかたいへん。
この水路にはシオカラトンボがかなり生息しています。トンボたちは次の世代にいのちを託すためにいのちを懸けているのです。
役目を終えたシオカラトンボの亡骸が浮かんでいました。
ウラギンシジミの幼虫にはユニークな表情があります。それは尾部突起に隠されたワンダーな行動です。
突起は筒状になっていて,刺激を感じるとその筒先から穂先状の毛束が飛び出します。そして,先が線香花火のように広がるのです。飛び出した棒は柔軟性をもち,折れ曲がります。今回初めて自分の目で確認した事実なのですが,ワンダーそのものです。それを画像でご紹介しましょう。
刺激は爪楊枝の先で軽く。
飛び出した棒の先近くからたくさんの毛! 棒が折れ曲がりました。
もう一度。棒は真っすぐです。
間もなく折れ曲がりました。
どちらも曲がりました。
幼虫には申し訳なかったのですが,このように不思議な事実を確認できました。無駄な行動はないはずで,きっと大きな意味があるはず。外敵を脅す,幼虫ならではの積極的な威嚇・防衛なのかもしれません。真実は幼虫に聞かなくてはわかりませんが……。
ここはむらの水路。水草が生え,ハグロトンボが盛んに活動しています。きっとお気に入りの環境なのでしょう。
たくさんのハグロトンボがいれば,ペアが生まれ,産卵がなされます。産卵中は,近くに寄っても大丈夫。そうかといって,警戒心を持たれるような動きは慎まなくてはなりません。
注意深く数枚。
もうすこし近づいてみました。レンズが水面に触れるほど。その姿勢をしたため,わたしのお尻部分が水で濡れてしまいました。そんなわけで貴重な一枚となりました。
ふつうは見られないアングルです。そこがわたし風ではないかと思っています。
9月13日(日)。一方,同時に採取していた卵は,前回報告した二つの卵と同じ時刻に次々に孵化。たぶん,同じ成虫が産んだものと思われます。
これらのうち,孵化したものから2事例をご紹介します。
その1。顔が見えました。
頭部全体が出ました。
「よいしょ」。そんな感じです。
その2。大顎が赤く見えています。
頭部が出た瞬間です。
ゆっくりとではありますが,休まずに出て来ます。
この個体は頭をぐうっと上に向けました。
順調に孵化した卵のほか,途中で発生がとまってしまったものが数例ありました。孵化するって,じつはたいへんなことのようです。
ハグロトンボの産卵場所は流れが緩やかで,水面に水草が生えているところです。草につかまって,草に卵を産み付けるのです。
下写真は二匹が産卵中です。
別の場所に水草がいっぱい生えて,水にゆらりゆらり。こういう環境がハグロトンボはお気に入り。
産卵中は卵を産むことに専念。ですから,そっと近づいても大丈夫。腹部と水面が触れている箇所に,水の表面張力によって輪ができています。
卵を産んだハグロトンボは間もなく姿を消します。
9月13日(日)。午後。孵化が近づいてきました。と思いつつ次に見ると,一つ目の卵はもう孵化済み。そして,卵殻は跡形だけがわずかに残っているだけ(写真中の下側)。
二つ目の卵を気にしていたのですが,用ができてその場を離れても撮ったときは孵化直後。どうしてこんなに運がついていないのかと思うほど。
懸命に卵殻を食べているところでした。
観察の結果,今の時期の卵期間はちょうど4日間ぴったりとわかりました。
季節が秋に変わったので,シリーズ名を変えました。その一回目です。
ヒルガオの花があちこちで咲いています。清楚に見える花と思っても,じっさいはやっかい。この草,地下茎が越年してどんどん伸びるので,いったん侵入したらそれこそたいへん。わたしの畑にもはびこって,今困っています。
下写真はウォーキング道で撮ったものです。畑の柵に巻き付いています。
道に沿った用水路で,日を浴びていきいき。水路上空の黒い点はカラスです。
ここにアゲハでもとまっていれば申し分なしですが。この間,見かけたものの撮り損なってしまいました。