自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

秋! 虫の目写真シリーズ(3) ~シオカラトンボの交尾~

2020-09-17 | 昆虫

水路に入って撮影中,シオカラトンボのペアを見かけました。用心深いトンボで,近づくのをなかなか許してもらえないのですが,追っているうちに,たまたま近寄れるチャンスが巡って来ました。

水面に映る,白い円は太陽です。

 

トンボがとまっている位置が水面近くなので,写す格好がなかなかたいへん。

 

この水路にはシオカラトンボがかなり生息しています。トンボたちは次の世代にいのちを託すためにいのちを懸けているのです。

役目を終えたシオカラトンボの亡骸が浮かんでいました。

 

 


ウラギンシジミの卵と幼虫(9)

2020-09-17 | 昆虫

ウラギンシジミの幼虫にはユニークな表情があります。それは尾部突起に隠されたワンダーな行動です。

突起は筒状になっていて,刺激を感じるとその筒先から穂先状の毛束が飛び出します。そして,先が線香花火のように広がるのです。飛び出した棒は柔軟性をもち,折れ曲がります。今回初めて自分の目で確認した事実なのですが,ワンダーそのものです。それを画像でご紹介しましょう。

刺激は爪楊枝の先で軽く。

 

飛び出した棒の先近くからたくさんの毛! 棒が折れ曲がりました。

 

もう一度。棒は真っすぐです。

 

間もなく折れ曲がりました。

 

どちらも曲がりました。

 

幼虫には申し訳なかったのですが,このように不思議な事実を確認できました。無駄な行動はないはずで,きっと大きな意味があるはず。外敵を脅す,幼虫ならではの積極的な威嚇・防衛なのかもしれません。真実は幼虫に聞かなくてはわかりませんが……。