自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

夏! 虫の目写真シリーズ(39) ~サトクダマキモドキ~

2020-09-05 | 昆虫

早朝,アゲハの庭園にて。

レモンの葉で,緑色の大きな昆虫が休んでいました。クツワムシに似ているものの,それでありません。翅が木の葉にそっくり。サトクダマキモドキのメスです。

 

"サト"は「里」。"クダマキ"は「管巻」。その昔,同じなかまのクツワムシやウマオイが別名クダマキと呼ばれていたといいます。"モドキ"はいうまでもなく「似たもの」。つまり里に棲む,管巻に似た昆虫(クツワムシに似た昆虫)の意です。里擬管巻という文字を充てている解説もあります。

ふつうに見られる昆虫らしいのですが,わたしの生活範囲ではめずらしいほうです。

あいにくの曇り空で,色は鈍いばかり。それでも雰囲気だけはお伝えできていると思われます。

 

反対側からも。

 

撮っているとウンコをしました。おみごと! こういう偶然はあまりないことです。レモンの葉を食べたのでしょう。

 

朝の新鮮な出合いのお蔭で,一日が快適でした。

 


ウラギンシジミの卵と幼虫(1) ~卵発見~

2020-09-05 | 昆虫

クズの花が咲く季節になりました。公園の林縁部でクズの花を見ていたら,ウラギンシジミがいました。

 

ウラギンシジミは,かつてこの花で幼虫を見かけたチョウなのです。たった一回だけしか観察したことがなかったので,「機会があれば再び!」の気持ちが強く残っていました。というか,秋になるとこのことが頭をよぎって来ていました。

「は,はーん。これは産卵に関係あるな」。そう思い,目の前の花を調べていきました。もしかすると,すでに産み付けられた卵が見つかるかもしれないのですから。

思ったとおり! すぐにウラギンシジミの卵らしいものが見つかりました。花からも花茎からも。複数です。すでに孵化済みの卵には,穴がぽっかり開いていました。姿はベニシジミのそれとそっくり。

 

孵化前の卵も!

 

驚いたことに,孵化しかけている卵が見つかったのです。ラッキー!

 

これについては次回記事にしましょう。