アゲハの庭園にて。
シオカラトンボのオスが盛んに捕食行動を続けていました。失敗するごとに元の竹竿に戻って来て,また発進するといった具合です。頻繁に獲物が飛び込んで来るのですが,捕獲するのは容易でなさそう。なにしろ,相手も必死で生きているわけですから警戒を怠らないはず。
と,トンボが一匹! 行き過ぎるかに見えた瞬間,シオカラトンボが急発進。もう捕獲していました。不意を突かれたトンボはびっくりする間もなかったのでしょう,がっちり抱えられていました。こうなってはもう降参するほかなし。シオカラトンボは止まる場所を探してすこし飛翔。そうして,ネットの最上部に降下しました。
さっそく食べ始めました。こうなると休むことなく食べ続けます。カメラを近づけてもお構いなし。レンズが翅に触れようとも,まったく気にしていません。空腹を満たすような食べっぷり。
食べたり食べられたり。いのちは一つ。いのちはいのちを支えます。
同じトンボのなかまであろうと,まったく容赦がありません。もしかすると,シオカラトンボのメスだったかもしれません。