寒くて,からだがまったく動きません。自然に身を委ねて,なるようになっていくほかありません。キタキチョウは,その後,同じツワブキで熟睡中です。虫の目写真は,最適な環境のなかで生きているいのちを環境と合わせて切り取ります。「一冬,こんなところで過ごすのか」。見る者に,そんなワンダーな気持ちを湧き上がらせてくれます。
葉をそっと裏返しにして,真正面から撮りました。なんと行儀のよい姿勢をしているのでしょう。
やや斜めから撮りました。複眼は,このチョウのいのちにとっても最大の外界感知器です。
少し暖かい日があれば,キタキチョウは喜んで舞い上がります。そうして,また新しいねぐらで休眠します。そうしながら春を待ちます。