自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

青少年のための科学の祭典へ出展

2015-07-27 | 日記

7月26日(日)。快晴。『青少年のための科学の祭典』で隣市の会場へ。ブース名は『火打ち石を使って火を起こそう』。

ブースの目玉は子どもボランティアが応対にあたるという点にあります。その子どもボランティアは小学校1年,3年,4年,6年で,みんなで6人。うち5人は探検隊のメンバー,残りの1人は昨年に続いて協力してくれた6年生。おもしろいことに,6人の居住地は3市町にまたがり,学校は3校。ほかにお母さんボランティアが1人。

わたしが子どもボランティア活動に期待するのは,子どもがすこしでも価値ある社会経験を経ることで,対人関係調整能力,つまり社会性を鍛え,自己判断力とか自主性とかといった資質を伸ばしてほしいという点にあります。学校ではできない取組をとおして何がしかのプラス経験を蓄積して,人や社会とのつながり方を学ぶ,これが地域で子どもの育ちを支えるおとなの役割だと思うのです。

開店前の準備,練習。1年生でも,道具の使い方にずいぶん慣れてきているのでびっくり。それに続いて打ち合わせ,開会式への参加。それが終わって,午前10時,いよいよ店開きです。

お客さんは途切れずありました。初めて体験する子は最初緊張気味でしたが,すこしずつ慣れてきました。


余計な感想を書く必要はないでしょう。わたしはあくまでコーディネート役で,お客さんへの対応は子ども自身の役割。「お客さんが来られましたよ」と子どもに伝えると,子どもはしっかり動いていきます。お客さんの脇で丁寧に説明する姿,手を添えてわかりやすく解説する姿,それぞれ印象的でした。


おもしろいことに,すっかりはまる子が出てきて,店から離れようとしない風景がありました。保護者の説明から,気に入っている様子が窺えてうれしくなりました。火が起こるまで感心するほど粘り強く取り組む子もありました。


おとなが何人も関心を示して挑まれました。これもすてきな場面です。「石はどこに行ったら採集できるの?」「鉄はなにを使っているの?」「炭はどうやって作るの?」なんていう質問があって,「わたしもやってみます」とおっしゃったのにはびっくり。こんな質問が,子どもにもなされます。子どもは,自分の経験を踏まえてきちんと説明していました。


閉店の午後4時がやって来ました。「これで店じまいにします」と伝えると,子らは片づけ始めました。「あれをして」「これをして」と指示されながら動くのでなく,自分で判断して動いたのです。これは立派だと,わたしは感じました。期待している姿なので,締めくくりにしっかり褒めておきました。

みんなが一言ずつ感想を出し合った後,記念撮影。こうして無事故で一日の活動を終えることができました。子どもたちの成長が見えました。それを確認できたおとなの喜びがありました。