自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモ栽培物語《タネイモ編》(20)

2015-07-13 | ジャガイモ

ホッカイコガネを収穫するときがやって来ました。収穫日は今日7月13日(月)。

イモを掘りながら,地面に落ちた果実,まだ茎に付いた果実を,丹念に集めていきました。併せて,まだ茎に付いた実とイモとを入れて写真に収めていきました。


掘り上げた株数は63。イモの入り具合はまあいい方かと思います。知人が近くの田で黒豆の補植作業をされていたので,プレゼントしました。人に差し上げる程度にイモができたのはうれしい限り。


収穫量からみて強く思ったのは,ジャガイモに花が咲いたとき摘み取る必要はまったくないという点です。ずっと以前にも触れた話なので恐縮なのですが,花が付いたままにしておくとイモが太りにくいという理由で必ず花を摘む方があります。年配の方に多いようです。これは,そうした見方を刷り込まれて育って来られたからでしょう。わたしもまた,小さな頃からその種の話を繰り返し聞いて育ちました。

『ジャガイモ畑の1年間 』(おくやまひさし著)に,研究者の次のことばが出ています。役立つ話題なので,引用しておきます。

「花をつむことは意味ないですよ。テストの結果からいうと,イモの収量には,ほとんどといっていいくらいひびきませんよ」

今回の栽培では,花を“摘む”“摘まない”の比較栽培をしたわけではありません。しかし,花後,果実が生るがままにしていたにもかかわらず,十分満足できる収量が得られたのです。研究者のことばどおりに。


ついでに。作業中,土の中からケラが現れました。ケラが棲める環境は,まだ自然度が高いことを示しています。ありがたいことです。