7月25日(土)。快晴。
今日の探検隊活動に,二組の親子を含めて10人が参加。内容は『太陽と友だち作戦』と名づけた活動の第一弾。水レンズをつくって,実験をしようというもの。
活動が始まる前に,子らに「探検活動は気にいっているか」「もしそうなら,なにが気に入っているのか」と尋ねました。とても積極的に発言してくれたのでしたが,その声を集約するとこうなります。「自然となかよくなれる」「学校では学べないことが学べる」「科学のおもしろさがわかってきた」。ほかにもわたしが期待したいものがありますが,それはさておいて,これらのことばが子どもの口から出たのはじつに意味ある話です。「学校では学べないこと」なんて,最高の言葉じゃないかなと思うのです。
水のレンズの発想は子どもから出たものです。ビニルシートで覆われた温室のことで,一人の子が,雨がシートにたまって火事になったという話をずっと以前にしたことがあります。それは冬のことでした。「水がレンズになるんだったら,夏に実験しよう」と話がまとまり,今夏,挑戦に至ったわけです。
簡単な水レンズは,5円玉の穴に水滴をのせてのぞくというもの。それをやっていると,定規に水を垂らしてもできるんじゃないか,という話になって確かめ。そのとおりの結果に。
それを確かめていると,一人の子が「金魚の水槽をのぞいていると,金魚が大きく見えるのもレンズなのかなあ」とつぶやきました。それを聞いて,子もおとなも相槌を打ちました。こういう自由さがあるのが探検隊活動のよさ。
続いて,丸底フラスコ型のガラス瓶に水を入れる,直径40センチの時計皿2枚で作った凸レンズ型容器に水を注入する,この2つの実験を屋外で行いました。
「まさか燃えないだろう」なんて予想が圧倒的でしたが,まるで反対の結果に。大きいレンズだと瞬く間に炎が!
水レンズはガラスやプラスチック製のレンズとなんら変わりません。水は温度が低くても,レンズになるのです。材質は関係なし,というわけです。一人のお母さんの感想から。「我が家では窓際に金魚の水槽を置いているんですけど,危険なんですね。初めて知りました。移動させます」。
活動をとおして太陽とちょっと友だちになれたようです。