自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

昼間のアブラコウモリ

2015-07-15 | 生物

コウモリは,いうまでもなく夜行性の生きものです。わたしが日常的に見かけるコウモリはアブラコウモリです。このコウモリは別名イエコウモリの名で呼ばれているもので,人工構造物に適応して生きています。家にも,橋にも,ビルにも棲みかを作って棲んでいます。ほんのわずかな隙間があれば,それも1cm程度の隙間でも,出入りするといいます。

人間と生活エリアが重なっているコウモリであることがわかります。身近な生きものの類にはいるでしょう。

このアブラコウモリは,日没近くになると,家並みや水田の上を飛び交います。たくさんのコウモリが突如として現れるので,驚くほどです。

さて,このアブラコウモリを明るい時間帯に見かけました。場所は職場の玄関先。子らが「コウモリや!」と騒いでいるので,行ってみると,小さなこのコウモリがタイルの上にいました。弱っているようで,跳ねるようにして逃げようとしますが,飛べないのでそれ以上どうしようもありません。


どうしてそこにいたのか,謎です。

敢えて推測すれば,建物の隙間に棲んでいたものがなんらかの理由で落下したのかもしれません。落下して飛べなくなるというのは変ですが,飛べないからだゆえに落下したのかもしれません。いずれにしても,警戒してじっとしているか,逃げようとするか,のいずれかの行動をとりました。


見つけた子どもたちは,怖がって触ることができませんでした。不気味に感じるようです。「噛まへんの?」といって,おどおどしていましたから。

結局,そのまま芝生の上に置いておきました。元気を回復して飛び去ったかどうか。