自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その198)

2013-04-23 | ジャコウアゲハ

『その197』で触れた個体について,補足しておきます。

風がかなり吹くなか,殻から1mほど移動してきてコンクリートブロックにしがみついていました。生まれたばかりなのに,これだけ歩いてきたということは,ふつうの例と比べてもたいへんな事実です。個体にはさっそく災難が降りかかったといえるでしょう。状況をきちんと記録しようと思い,時間をかけて写真撮影をしました。

そのうちに,巻かれていた口吻が伸び始めました。ゆっくり,滑らかに,するするっと。羽化後,口吻が機能するか試しに伸ばしているのでしょう。言い換えれば,ウォーミングアップ。観察していれば,ごくふつうに見られる風景です。口吻にはまだ水分が付いています。先が二股になっているのがよくわかります。

じっと見ていると,口吻を伸ばし,その後また巻きました。そうして,しばらくして同じ運動を繰り返したのです。見ている限りでは,この個体は二度この運動を行いました。その姿はまるで,「さあ,撮ってくださいな」とポーズをするしぐさのようにさえ感じられました。

わたしとしては,かなり貴重な画像を得ることができたと思っています。風とこの個体に感謝。

 


満開,トキワマンサク

2013-04-23 | 植物

我が家のトキワマンサク二本が満開を迎えました。これらは赤花と白花の色違いです。

トキワマンサクは常緑広葉樹で中国原産の植物だとか。わたしは,この二本を含め全部で5本のマンサクを植えています。もともとマンサクが好きということもありますが,この二本については,常緑で年中花が咲くという謳い文句が気に入って購入したのでした。もっとも,年がら年中咲くなんてことはありませんが,それでも適当に花を付けるという印象はあります。

買ったばかりの頃,大き目の素焼き製植木鉢に植えて玄関先に置いていました。それがいつの間にか生長して,どんどん大きくなりました。もちろん,底の穴から根が伸びて地中に広がっていった結果です。それに気が付いたときは既に遅し,という感じでした。この木を移動するかどうか,移動するにしても枯れないか,いろいろ考えました。考えた末に結局,そのまま置き育てることにしたわけです。

置いていると,さらに大きくなりました。購入以来20年近く経ちます。元来トキワマンサクは生垣に使われるということでしたが,我が家の場合は必然的に一本仕立てなりました。幹はかなり太くなっています。一本仕立てで剪定を繰り返し,形を整えて丸くなるようにいきました。

一昨年,植木鉢を割って根の周りに巻き石をし,用土を入れました。

結果,今では玄関の樹木として結構見栄えがしているように思います。お越しいただく方の印象にも残るようです。今のところ高さは1m20cmです。これから先,宝としてたいせつに育てようと思っています。