自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

菜の花とツマグロキンバエ

2013-03-09 | 昆虫と花

菜の花に来る昆虫がすこしずつ増えてきました。といっても, わんさかという状態になるまでにはまだまだ日がかかりそうです。

ツマグロキンバエはいろんな花の常連です。もちろん,菜の花にもやってきました。わたしが見かけたのはたったの一匹。メスです。大事に大事に撮影しました。口吻が伸びて,花粉を食べる様子を写したのが下の写真。

適当に餌を口にして,適当に休んで,また食べて,そして別の花に移動して……。そんなふうにとても気ままな感じです。小さなからだなので,離れた花に移ったときは探し出すのに一苦労です。

蜜を舐めるときは,蕊の根元にぐっとからだを伸ばして,……。まるで潜り込んでいるような格好です。

蕾の上で,後脚同士をくっ付けて掃除をしている風景を撮りました。そんな風景を詠んだのが俳句「やれ打つな 蠅が手を摺り 足をする」(小林一茶)。脚先にゴミが付いていては,ものの上を自由に動き回れません。それで始終,掃除をしているのです。ツマグロキンバエは他のハエと同じようにきれい好きであろうとしています。 

ちょうど頭を向こう側に向けたので,肛門辺りを撮りました。 こういうときに,ウンコ一粒でも出したら最高なのですが。この写真を撮っていて,ふつうは気にかけない角度から新しい姿が発見できた気持ちになれ,気分は上々。

からだのあちこちに,結構花粉が付いています。菜の花の大事なお得意さんです。