自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

菜の花とクモ

2013-03-16 | 生物

菜の花の先には蕾がかたまって付いています。まさかそんなところに生きものがいる筈は内と思っていたら,カメムシがいました。そのことについては,3月13日(水)の記事で取り上げました。

カメムシを見かけた同じ日,別の蕾で見かけたのがクモです。褐色をした小さなものがいるので,よく見たらクモだったのです。からだの大きさに比べ際立って長い毛が特徴です。まるで棘です。小さ過ぎて,初めはどちらが頭かわかりませんでした。もちろん,下側が頭です。わたしには名前はわかりません。体長は蕾の大きさから想像すると,5mm余りと思われます。

さらによく観察すると,腹部に赤みが見えます。

ここにいるのは,もちろん獲物を捕らえるためでしょう。考えてみると,小さな昆虫がたくさん訪れます。カメムシもハナバチも格好の獲物なのです。

撮った後,指でそっと触れると,なんとポロッと下に落ちていきました。これは身を守る術なのでしょう。

あとで調べると,ササグモと判明しました。成体の特徴とは異なっていて,大きさも小型であることから,幼体なのでしょう。ササグモは動きが非常に速くて,ジャンプして獲物に飛びつくのだそうです。巧みな狩人ならぬ“狩虫”であることがわかりました。

生きものがいれば,そこには捕食関係が成り立っています。いわゆる食物連鎖です。わたしが撮りたいのは,そうした動的な場面です。見逃せない瞬間というものです。