自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

こんなところにイモムシが!

2013-03-03 | 昆虫

思いがけないときに思いがけないところで昆虫に出合って,ずいぶん驚くことがあります。このカブラヤガの幼虫との出合いもそうです。

過日,職場の玄関先で出合いました。場所は土落としの窪み。そこに被せた格子を外し,たまった砂や落ち葉を掃いているときでした。その中に幼虫が一匹いたのです。色はいたって地味な褐色。あとで調べると,どうやらカブラヤガのようです。別名ネキリムシです。

厳冬期に,こんなところで幼虫態でいることがふしぎでしかたがありませんでした。それに,どこで孵化して,どうやってここにやって来たのか,それもわかりません。ただ,はっきりしているのは,活動の季節になると近くの栽培体験農園には相当数の幼虫が見られるということです。そして昨年11月にも,植えたばかりのタマネギの苗がこのイモムシの害に遭いました。

もしカブラヤガなら,調べた結果少なくとも次のことがいえそうです。

  • 越冬態は幼虫である。  
  • 土の中で繭玉を作って蛹化する。
  • 繭玉は非常に薄くて脆い。
  • 繭玉の外に砂や土を貼り付け,補強されている。

いつどんな昆虫とどんな出合いがあるか,それはわからないし,わからないからたのしみにしていられるという期待感がいつもあります。