古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

田舎暮らしをはじめた頃は……。

2011年04月27日 01時11分03秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から

 2007年1月17日に撮った我が家の写真です。69歳になった2006年12月4日に引っ越して、まず作ったのが台所のカウンターと作りつけの机でした。それからウッドデッキ工事にかかり、年を越して1月中頃にようやく完成しました。写真を見ると、まだ電動オーニングを取り付けていませんし、手前の石垣の垣根の工事はしていません。家の裏の竹薮は家に迫るように繁ったままで、木を植えていません。デッキの前の土地は、のちに畑になり花壇になりますがまだデッキ工事の木片がちらばったままです。現在家の左に建つ農具や大工道具の小屋は2009年の仕事ですからゼロ。
 引っ越して4年と5ヶ月になりますが、この写真を見ていると「柵をつけたり、小屋を建てたり、竹を切って木を植えたり、いろいろやったんだなー」と自分でも感心してしまいます。30年近く暮らした神戸の家にはもう大工仕事をするような余地はありませんでした。退職後に神戸市西区神出で立ち上げた大豆畑トラスト「むーな村」の農機具小屋に通い、棚をつけたり、流しをつけたり、明かり窓をつけたり、シャワー室をつくったり、便所をつくったりする程度のことしかできませんでした。
 この写真の場面につづくのは『伊勢講』に夫婦で参加したことです。5年ごとにある村の『お伊勢参り』の年に引っ越したのもなにかの縁だったのでしょう。2007年2月のことでした。村の人たちの顔も名前もわからないまま飛び込みました。いまではそれなりになじみになり、散歩していて軽トラとすれちがうと、手を挙げたり笑顔でこたえたりするようになりました。来年2月にはまた伊勢講があります。この村での5年間の自分の足跡が見えるでしょうか。夫婦とも参加するのをたのしみにしています。
 田舎暮らしに踏み切ろうとしても引っ掛かるのが夫婦の意見の相違のようです。長年住んだところにそれぞれ人の心は根をおろしていますから、動こうとすると当然起こることです。それでもうちは田舎に暮らすことになりました。その流れをふり返ってみると、その都度思いつきで動いてきたようでも大豆畑トラストを立ち上げたときからの大河のような流れを感じます。いや、もっと前、退職の二年前に篠山で暮らすようになったこと、そこで三坪の畑を借りて野菜を植えたこと、退職して神戸に戻った二年目に舞鶴道の春日インターで下りて有機農業の里・市島町にちょっとだけ通ったこと。それから道子さんの神出の友だちに畑を借りたこと。いろんなこと、いろんな出会いがずるずると芋づるを引っ張るように浮きあがってきます。
  
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