古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

収納場所をつくると……。

2010年12月16日 03時34分46秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 畑に写真のような収納場所をつくりました。8尺のカラートタンの波板をわずかな傾斜をつけて屋根にし、まわりにはブルーシートを垂らしておく肥料置き場です。いままでブルーシートを上から掛けるだけでしたが、あのシートは一年もしないうちにビニールがはげてしまい、雨が降ると下のものがびしょぬれです。肥料は台無しになります。そこで二日間かけて屋根付きの肥料置き場にしたのです。風の強いときは垂らしたシートを地面に止めます。台風のときは上にあげて肥料にはシートを架けます。「できたよ」というと道子さんが早速肥料を運んで並べ、アッという間にいっぱいになってしまいました。
 収納場所をつくると、いままでどこに置こうかと困っていた物の置き場所ができます。すると「自分の居場所ができるのを待ち構えていたように」たちまち物が納まります。そんなことをこの家に引っ越してからも体験しました。去年の秋、三畳のパントリーをつくりました。三段の棚をつけてようやく完成したので、「出来上がったところを写真に撮っておこう」とカメラをとりに行き、ついでにちょっとなにかして戻ってみると、もう棚には醤油や酢の瓶、壷、素麺の箱などが整然と並んでいます。物たちの「ワタシの(オレの)居場所ができた」と満足しているような姿を見ると、よかったなーと思いますが、それにしても行動が素早い。
 そういえば二年前に家の横に3メートル×6メートルの物置をつくり左右に棚をつけたとき、いろんな大工道具を整理して置くことができて、とても使いやすくなりました。ところが二年たって作業しようとすると未整理の棚のようにあちこち道具を探さねばなりません。なにかわからない物が右の棚にも左の棚にも積んであります。
 69歳になって、長年住んだ家のいろんな物を処分して、新しい小さな家に引っ越してきたぼくらでもこの有様ですから、長年ずっと同じ家に暮らしている人は、さぞいろんな物に囲まれて暮らしているでしょうね。ときどき整理してどこかに仕舞うと、そのままで数年か数十年が過ぎていきます。そのうちこっちは死に、永遠に物はそのままです。
 そんなモノあふれる時代に、いつも片付いて清清しさのただよう家に暮らしている人は、えらい。どうしてそんな風に暮らせるか不思議です。 
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